「アクセスはあるんだけど、問い合わせにはつながらない…」と困っていませんか?
その場合、導線設計を見直した方がいいかもしれません。

お問い合わせや資料請求など行動したくても、どのページから連絡すればいいのか分からなければ、ユーザーは諦めてしまうからです。
そこで今回はサイトの成果を増やすために、導線の作り方ポイントを紹介します。

導線の作り方

「導線」とはサイト運営側がユーザーを導くためのサイト内の経路です。
ユーザーの動きを予測し、最終的なサイトの目的地まで訪問者をスムーズに誘導できるよう工夫しなければいけません。

導線設計があまり良くなければ、最終的なゴールまでたどり着いてもらえず、訪問者は途中で離脱してしまいます。
ここでは導線の作り方を4つの手順で説明していきます。

ステップ1.ユーザー目線でゴールを設定する 

自社サイト・ホームページでは、何を最終目的としているでしょうか?
ここで重要なのは「ユーザー心理を読み取ること」です。

例えば企業サイトの場合、「問い合わせしたい」や「メルマガ登録したい」など、人によって目的が異なりますよね。

サイト訪問者の目的
  • 問い合わせしたい
  • メルマガ登録したい
  • 情報収集したい
  • 注文したい
  • セミナーを予約したい

ターゲットを明確にして、訪問者のあらゆる目的を考えながらゴールを設定してみましょう。

ステップ2.ゴールのページを作る

ユーザーにどう行動してもらいたいかを考えた上で、ゴールページを作りましょう。
サイトによってゴールはさまざまです。

サイト訪問者の目的
  • 購入(注文)ページ
  • 資料請求ページ
  • メルマガ登録ページ
  • お問合せフォーム
  • 予約ページ

ゴールのページを用意して、そこに誘導するまでの流れを作っていきます。

ステップ3.途中のページを整える

明確にゴールを設定しても、途中のページが複雑だったり分かりにくかったりすると訪問者はゴールまで行くのが面倒くさくなってしまいます
結果、途中で離脱されてしまうでしょう。

スムーズに誘導するためのチェックポイントはこちらです。

スムーズに誘導するためのポイント
  • トップページにすぐ戻れる?
  • 関連記事は貼った?
  • 最初に訪問したページからゴールまで3クリックで行ける?
  • リンクは「こちら」ではなく、きちんと説明している?

導線をシンプルにし、ユーザーがストレスを感じないようにしましょう。

ステップ4.CTAを設置する

CTAは会員登録・資料請求・お問い合わせといった行動に誘導する為のボタンです。

CTAとは「Call To Action」の略で、「行動を喚起する」という意味です。

ファーストビューや記事の最後・サイドバーなどにCTAを設置すると、ユーザーの目に留まり、行動しやすくなります。

導線設計のポイント

せっかくサイトに集客できても導線設計が不十分だとゴールまでたどり着いてもらうことができません。
ここからは導線設計のポイントを紹介していきます。

ナビゲーションを明確にする 

ナビゲーションとはサイトのどこに何が記載されているか、分かりやすく道案内するものです。

具体的には「パンくずリスト」や「グローバルナビゲーション」が当てはまります。

例えばパンくずリストでは「理解しやすいカテゴリー分類にする」「階層を深くしすぎない」などの工夫が必要です。
ナビゲーションを明確にして、訪問者にとって分かりやすくスムーズにサイト内を巡回できるでしょう。

関係性のあるページをつなぐ

今読んでいる情報について「さらに深く知りたい」と思う人のために、関連記事(内部リンク)を載せましょう。
関連性の高いページをつなぐと巡回率が高まり、滞在時間も延びます。

読者が疑問に思いそうなことをコンテンツにするのがおすすめです。
例えば「WordPressプラグインおすすめ3選」といった記事には、「プラグインのインストール方法」「プラグインを入れすぎるとサイトは重くなるのか?」といった記事を提案できれば、他の記事も読んでもらいやすくなるでしょう。

エラー処理を行う

「エラー処理」とは、サイトにアクセスしたユーザーが予期しない場所にアクセスした場合や、入力エラーなどの場合に発生する問題を解決するために使用されます。

エラー処理の例
  • 404 Not Found : ユーザーがアクセスしようとしたページが存在しない場合に表示される
  • 403 Forbidden : アクセスが拒否された場合に表示される
  • 500 Internal Server Error : サーバー側の問題により、ページが表示できない場合に表示される
  • 入力エラー : 入力フォームに入力された内容が正しくない場合に発生するエラー

例えば以前読んだ記事にもう一度アクセスしようとした人がいるとします。

すでに削除・非公開になっていた場合「404」を表示します。
それだけでなく、「他のおすすめページ」や「最新情報に書き換えたページ」を紹介することにより、ユーザーの満足度が高まるでしょう。

検索機能を提供する

特に情報量が多いサイトに使ってほしいのが検索機能です。

検索機能の例
  • 検索ボックス:トップページやヘッダーなどに配置して、ユーザーがすぐに検索ボックスにアクセスできるようにする
  • 絞り込み検索:一定のカテゴリーやタグなどで絞り込んで検索できる。ユーザーが目的の情報をすぐに見つけられる
  • 検索履歴:ユーザーが最近検索したワードを保存する。再度同じワードで検索する際に便利
  • 人気のキーワード:よく検索されるキーワードをあらかじめ表示する。文字入力せず、クリックするだけで人気情報にアクセスできる

検索機能を提供するとサイト内の情報を簡単に見つけられるようになり、利便性が高まります。

WordPressはデフォルトで検索機能が利用できるので、サイドバーなどに検索ウィジェットを追加しましょう。

レスポンシブデザインを採用する

モバイルデバイスからのアクセスが増加する中で、サイトがレスポンシブデザインに対応していることが重要です。

PCとスマホでは表示画面のサイズが異なります。
例えば、PCの仕様そのままではグローバルナビゲーションを利用したくてもスクロールや拡大縮小の操作が必要になり、使いにくいですよね。

そのためスマホ・タブレットではPCとは別のナビゲーションを用意するのがおすすめです。

もしまだレスポンシブデザインを採用していないなら、デザイナーに相談してみましょう。

動線から改善を繰り返す

導線設計は一度行って終わり、というものではありません。
そこで重要なのが「動線」、つまりユーザーの実際の行動経路を見ることです。

Googleアナリティクスなどのアクセス解析を使って、ユーザーがサイト運営側の設定した導線通りに、正しくゴールできているか?迷子になっていないか?検証をしましょう。

迷子や離脱の原因を見つけ、なぜそうなったかを分析し、改善を繰り返していきます。

アクセスした人をより多くゴールまで導けるよう、定期的に動線チェックしましょう。

まとめ

今回はサイトの成果を増やすために、導線の作り方を紹介しました。

まとめ
  • ステップ1.ユーザー目線でゴールを設定する 
  • ステップ2.ゴールのページを作る
  • ステップ3.途中のページを整える
  • ステップ4.CTAを設置する

自社サイト・ホームページは、作ったら「自動的に集客できる」「すぐお問合せが増える」訳ではありません。
この記事を参考に導線設計を見直し、ぜひ成果につなげてみてくださいね。