文と文をつなぐ「接続詞」。
重要な言葉ですが、何も考えずに使うと読みにくい文章を生み出してしまいます。

そこで今回は接続詞の効果的な使い方を紹介します。

接続詞の使い方3つのポイント

接続詞を使う時には、下記の3つのポイントに注意しましょう。

  • 接続詞を使いすぎない
  • 接続詞の後に読点(、)をつける
  • 話し言葉の接続詞を避ける

それぞれ詳しく説明していきます。

接続詞を使いすぎない

接続詞は文と文をつなげるために必要不可欠です。
しかし、接続詞を使いすぎると、リズム感が悪くなったり、話が何度も変わってしまったり、読みにくい文章になります。

目安としては、1見出し(300文字程度)で1〜2個がおすすめです。

接続詞がなくても意味が通じる場合は削り、接続詞がないと読者が理解しにくい場合のみ使うようにしましょう。
特に、「順接」と「添加」は削除しても意味が通じるケースが多くあります。接続詞の種類は後述

  • そして
  • また
  • さらに
  • なぜなら

接続詞が不要かどうか迷ってしまうときは、接続詞を入れてあとから削る方法がおすすめです。

接続詞のあとに読点(、)をつける

接続詞であることを明確にするために、接続詞の後には「、(読点)」をつけましょう

読点がないと文章の一部と読み間違えて、読者を混乱させてしまいます。
例文を見てみましょう。

  • A:同僚と同じライブに行くことが、社員食堂で話している時に分かりました。そこで一緒に行くことに決めました。
  • B:同僚と同じライブに行くことが、社員食堂で話している時に分かりました。そこで、一緒に行くことに決めました。

Aの場合、「そこで」が「社員食堂」を指しているのか一瞬迷ってしまいますよね。
「そこで」のあとに読点が入ると、接続詞だと分かりやすくなります。

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「そこ」「これ」などの言葉は指示語と言います。指示後もできるだけ無くしたほうがスッキリします。

話し言葉の接続詞は避ける

話し言葉と書き言葉は異なります。話し言葉を使うと稚拙な印象を与えてしまうことも…。

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セリフに使う分にはOKです。

文章に使うにはフランクすぎる接続詞を知っておきましょう。

  • なので
  • だから
  • だけど
  • でも
  • だって
  • それで
  • あと
  • っていうことは

「〜〜なので、〇〇です」は、文をつなげる時によく使われますよね。
話し言葉に近いため、言い換えたほうが無難です。

  • なので → そのため、したがって
  • だけど → しかし、だが

うっかり話し言葉の接続詞を使わないように気をつけましょう。

接続詞の種類

接続詞には文章と文章の関係性・方向性を示す役割があるため、誤って使うと全く違う意味になってしまいます。

論理的な文章にするには接続詞を正しく使うことが重要です。
接続詞の種類について確認しておきましょう。

種類意味
順接前の文章が原因となり、その結果を説明するそのため
そこで
すると
したがって
よって
逆説前の文章を否定するしかし
だが
ところが
とはいえ
にもかかわらず
並列2つ以上のもの・ことを並べるまた
ならびに
および
かつ
なおかつ
添加他の内容を付け加えるそして
さらに
そのうえ
そればかりか
それどころか
加えて
対比前の文章と比較する一方
反対に
反面
それに対して
選択別の選択肢を提示するそれとも
あるいは
または
もしくは
補足内容を補うただ
ただし
もっとも
なお
ちなみに
例示具体例を示す例えば
具体的には
どのようなことかと言うと
どのようなものかと言うと
転換話題を変えるところで
では
それでは
さて
それはさておき
次に

まとめ

今回は接続詞の使い方を紹介しました。

接続詞の効果的な使い方

・接続詞を使いすぎない
・接続詞の後に読点(、)をつける
・話し言葉の接続詞を避ける

接続詞を少し見直すだけで、グンと読みやすくなります。
結果的に最後まで読んでもらえるようになり、問い合わせや資料請求にもつながります。

書き終えたあとに接続詞を見直して、文章をブラッシュアップしましょう。