記事作成を初めて依頼する方へ。
「何か準備しておくことはある?」「ライター選びに失敗しないためにどうすればいい?」と悩んでいませんか。
せっかくお金を払うのですから、納得できる記事を納品してほしいですよね。

そこで今回は依頼の流れに沿ってポイントを解説しますので、失敗を防ぐために確認してみてください。

私はライターでもあり、依頼者でもあり、両方の視点から詳しく説明します!

依頼内容を具体的に決める

下準備として「どのような記事を書いてほしいのか」を決めましょう。
ライターは指示に従って執筆していきます。

何を書いてほしいのか伝えていない状態では、ライターが書くべき内容をつかめず、希望と納品物にズレが生じるかもしれません。
少し面倒に思いますが、このステップはとても重要なので省略しないようにしましょう。

テーマやキーワードを決める

ターゲット読者のニーズや関心事を理解し、関連するテーマを選びます。
キーワードリサーチを行い、競争の激しさや検索ボリュームを考慮しながら、具体的なキーワードを選びましょう。

分からない場合はライターに相談するのもひとつの手ですが、丸投げはNGです。
少なくとも方向性は決めておかないと「欲しい内容じゃない」「お金の無駄だった」となるかもしれません。

文章のスタイルを決める

記事を書く人が複数いると、文章のスタイルがバラバラになってしまい、サイト全体のイメージが統一しません。
ライターに文章のスタイルを守ってもらうために「どんな風に書いて欲しいか」を伝える必要があります。

例えばビジネス関連のサイトなら敬体(です・ます調)が向いていますが、親しみやすさを重視するなら常体(だ・である調)のほうがよいでしょう。

さらに、使用する表現や避けるべき表現についても指示をまとめます。
「この言葉は使わない」など具体的なガイドラインを示しましょう。

複数のライターに依頼する場合でも、スタイルを伝えておけばサイトのイメージを維持できます。

ターゲット・目的を決める

ターゲットと目的の明確化は、記事の制作に欠かせません。

まず、誰に向けて記事を作成したいのか、具体的な読者層を明確にします。
例えば「文章の書き方に悩む人」や「中小企業のWEB担当者」などを対象とします。

次に、読者がどんな状況で記事を読むかを考えます。
例えば「中小企業のWEB担当者が、初めて記事執筆を依頼する。ライター選びに失敗したくないので検索する」といったシーンが思いつきますよね。
記事では外注のポイントを説明して、最後に「自社も記事執筆代行しています。お気軽にお問合せください」と誘導すればスムーズです。

記事を読んだ人に、どう行動してほしい?
  • お問合せにつなげたい
  • 特定のページに進んで欲しい
  • 資料請求して欲しい

ライターにターゲット・目的を共有し、目的達成に向けて記事を書いてもらいましょう。

参考資料や関連リンクを集める

参考資料や関連リンクを集めて、記事の方向性を共有します。

関連リンク
  • ライバルサイトのURL
  • 業界関連の情報
  • 専門的なレポート
  • 政府の調査結果

記事内での引用や情報源として活用してもらえば、希望の内容と納品物とのズレが少なくなります。

「リサーチはライターの仕事」と思うかもしれません。
確かにそうなのですが、参考サイトがあったほうが失敗を回避しやすいです。

面倒かもしれませんが、最低でもひとつは用意しておくことをおすすめします。

文字数を決める

文字数は記事の内容や目的によって異なりますが、一般的には2,000文字以上を推奨します。

Googleの検索エンジンは網羅性を重視しており、情報の詳細さや充実度がランキングに影響を与えます。
より多くの情報を提供すれば読者の滞在時間が増え、検索結果の改善につながります。

ただし、文字数だけにこだわるのではなく、質も重要です。
読みやすいように記事の構成を整えて、図表や画像の活用も考慮しましょう。

適切な文字数を確保しながらも、読者が興味を持ち、理解しやすい形式で情報を伝えましょう。

予算を決める

ライティングの料金は基本的に文字単価(1文字◯円)で決まります。
ライターによって金額は異なり、安いと1文字0.5円程度、高いと5〜6円になることもあります。
例えば1文字1円のライターに2,000文字を依頼する場合は2,000円、という計算です。

安く依頼したいところですが、1円未満のライターは初心者のケースがほとんど。
「納品されたけど、期待したレベルに達していない」「調べてみたらコピペだった」などトラブルが起こる可能性が高いのです。

できれば文字単価1〜2円、実績や専門性を求めるなら3円以上のライターに頼んだほうが失敗は少ないでしょう。

支払い方法を決める

支払い方法はライターとの契約前に話し合い、合意を得ることが重要です。
クラウドソーシングでは一般的に「仮払い(与信)形式」が使用されます。

ただし、会社や個人によっては先払いや後払いなどの支払い方法を選択できます。
銀行振込やクレジットカード、ネット決済(PayPalなど)など、自社の希望する支払い方法を考えておくとスムーズです。

ライターを選定する

依頼内容が固まったら、ライター選びに入りましょう。

最近はクラウドソーシングからライターを探すのが一般的なため、ここでもクラウドソーシングを利用する場合を想定しています。

専門性・経験を確認する

専門知識や経験を持つライターを選ぶことも重要です。
業界や特定のトピックに精通しているライターは、より的確で高品質な記事を提供できます。

ポートフォリオやサンプルを見せてもらい、文章スタイルや質・得意な分野を確認しましょう
機密保持契約(NDA)の関係で過去の納品物を提示できない場合は、ホームページやブログを教えてもらうといいですよ。

評判や口コミを確認する

クラウドソーシングでは過去の取引履歴が残っているため評価や評判を確認しましょう。
複数のクライアントからリピート依頼を受けているライターは、信頼性やクオリティの高さを証明しています。

もし「連絡が取れなくなった」や「(ライター都合で)キャンセルされた」といったネガティブな口コミが多い場合は避けた方が良いでしょう。

契約してから後悔しないために、ライターの信頼性をチェックしてください。

問い合わせへの対応を確認する

ライターと契約する前にまずは連絡を取ってみましょう。
疑問や不安を持っていることを伝え、返信内容や対応速度を確認します。

きちんとしたライターなら、丁寧かつ迅速に問い合わせに対応するはずです。
あなたの疑問や要望に真摯に応え、気持ちの良いコミュニケーションを心がけるでしょう。
また、要件や目的に対して具体的なアドバイスを提供してくれることもあります。

「24時間(1営業日)以上返事がない」「質問に対して答えになっていない」などコミュニケーションに不安を感じたライターは保留にしたほうがよいです。

記事の品質をチェックする

記事が納品されたら品質をチェックしましょう。
「報酬を支払った分の価値はあったか」「継続依頼すべきか」考えてみてください。

SEOを意識しているか

記事を頼む主な理由は「検索順位を上げて、多くの人にアクセスしてもらうこと」ですよね。

SEOの知識があるライターなら、重要なキーワードを自然な形で配置します。
読者に有益で、かつキーワードを適切に使ったコンテンツに仕上げてくれるはずです。

※過剰なキーワードの使用は検索エンジンに嫌われる可能性があるため注意してください。

SEOを意識しながらも、魅力的なコンテンツになっているかを確認しましょう。

独自性を出しているか

独自性(オリジナリティ)を加えることは記事の成功に欠かせません。
コピペ記事は検索エンジンのランキングで上位に表示されず、さらにペナルティの対象にもなりかねません。
著作権の問題を引き起こす可能性もあります。

独自性を持った記事は、読者に新鮮な情報や視点を提供できます。
この点を理解しているライターはしっかりヒアリングし、自社ならではの情報や経験を組み込み、競合他社との差別化も図ります。

ユニークな記事は読者の興味を引きつけるだけでなく、検索エンジンの評価にもプラスとなります。

ライターが独自の視点やアイデアを加えてくれる場合もあります。

文法の誤り・誤字脱字はないか

文法の誤りや誤字脱字は、文章の信頼性に大きな影響を与えます。
こういったミスはささいなことかもしれませんが、読者には「それすらも確認しないのか」といった印象を与えかねません。

しかも、誤字脱字が多い記事を受け取った場合、依頼者側が確認・修正する手間が発生します。

ライターは文章の品質に対して注意を払い、文法のルールや基本的な誤りを避けるように心掛けるべきです。
文章を見直さないライターは読者そして依頼者への配慮に欠けている、と言えるでしょう。

目的に沿った内容かどうか

あなたがお金を出して記事作成を依頼するのは、自社やサイトの目的を達成するためですよね。
ライターが依頼内容を正しく理解し、目的に沿って文章を書いたかどうかを確認しましょう。

「指示や要件に基づいているか」「記事が読者のニーズに応え、付加価値を提供しているか」、こういった観点から記事を読んでいきます。
万が一記事が目的に沿っていない場合、ライターにフィードバックし、可能であれば書き直しを依頼します。

ただし、執筆前に明確な指示を出していないケースでは、断られる可能性も考えられます。
時間やお金を無駄にしないために、依頼内容を明確化し、それを踏まえて適切な文章を提供できるライターを探しましょう。

(おまけ)コミュニケーションは問題ないか

記事の品質が高くても、コミュニケーションが円滑でないライターはリピートしない方がよいでしょう。

  • 返事に24時間(1営業日)以上かかる
  • 進捗報告がない
  • フィードバックや指示に従わない
  • 態度が横柄(上から目線)

やり取りをしていて「なんだか合わないな」と思うなら、他のライターを探してみることをおすすめします。

まとめ

記事作成の依頼に関するポイントや注意点を、流れに沿って紹介しました。

大まかな流れとしては「依頼内容を具体的に決める」→「ライターを選定する」→「記事の品質をチェックする」です。
記事作成を依頼するのが初めてという方でも、この記事を参考にすれば大きな失敗は回避できるはずです。

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