お客様を理解して、心に刺さる文章を書きたい!
「でもペルソナ設定って、どうすればいいのか…」と悩んでいる方へ。
実はペルソナ設定はそこまで難しくありません。
”とりあえず記事を書く”のはやめて、ペルソナを考える時間を取ってみてください。
そこで今回はペルソナの作り方を3ステップで説明します。
ペルソナの作り方
ペルソナの作り方を3ステップで説明します。
顧客アンケート・SNS・アクセス解析
プロフィール・仕事・ライフスタイル・価値観・ニーズ
悩んでいる状況から商品の購入に至った理由まで
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ステップ1.ペルソナに関する情報を集める
まずペルソナに関する情報を集めましょう。
客観的な情報を揃えれば、より精度の高いペルソナを設定できます。
主な方法はこちら。
- 顧客アンケート
- SNS
- アクセス解析
それぞれの方法について解説していきます。
顧客アンケート
既存顧客に対してアンケートを実施します。
アンケート内容は下記の項目を入れると効果的です。
- 購入する前の悩み
- 商品をどこで知ったか
- 商品情報を知ってからすぐに購入したか(しなかった場合は、その理由は何か)
- 何が購入の決め手になったか
「お金を出してまで欲しいと思った理由」を探りましょう。
SNS
消費者が法人ではなく個人の場合、SNSチェックも有効です。
Twitterやインスタグラムなどで口コミを検索してみましょう。
SNSを活用すれば、現実的なペルソナが作りやすくなります。
- 年齢
- 性別
- 居住地域
- 趣味
- 休日の過ごし方
アクセス解析
自社サイトでアクセス解析を行い、サイトを訪れたユーザー情報を集めましょう。
Googleアナリティクスではユーザー属性(年齢・性別・居住地域など)を確認できます。
アフィニティカテゴリ(Googleが分類した興味関心リスト)もチェックできるので、より具体的なペルソナを設定できるでしょう。
ステップ2.ペルソナの項目を書き込む
次はペルソナの要素を決めていきます。
項目は大きく5種類に分けられます。
- プロフィール
- 仕事
- ライフスタイル
- 価値観・考え方
- ニーズ
架空のユーザーにリアリティを出すために、詳細まで作り込むのがポイントです。
最初は箇条書きでいいので、項目に沿って実際に書き込んでみましょう。
プロフィール
- 年齢
- 性別
- 家族構成(既婚、未婚)
- 学歴
- 住所、居住地
仕事
- 業種
- 職種
- 役職
- 年収
- 雇用形態
- 意思決定権の有無
ライフスタイル
- 趣味
- 休日は何をして過ごしているか
- 持っているPC・モバイル端末
- 使っているSNS
- 好きなサイトやアプリ
- 1日のスケジュール
- よく行くお店
- よく読む雑誌
- 好きなブランド
価値観・考え方
- 性格
- 人間関係
- お金の使い方
- 1ヶ月で自由に使える金額
- 大切にしている言葉、モットー
- 幸せを感じるとき
- 何を最優先としているか(家族?仕事?趣味?)
ニーズ
- 商品についてどの程度知っているか
- 商品情報を認知するまでのプロセス
- 商品やサービスに期待していること
- 競合となる商品やサービス
- どのような課題・悩みを持っているのか
- どうなりたいのか、ゴール
- いつまでに解決したいのか
- どのくらいまでお金を出せるのか
ステップ3.ペルソナの物語を作成する
これまでの情報をもとにペルソナの物語を作成します。
プロフィールや考え方を物語調で書き、商品の購入に至った理由についても記載します。
ペルソナを一言で表すキャッチコピーをつけてみましょう。
キャッチコピーがあると分かりやすく、記事作成の判断がしやすくなります。
ペルソナをより深く理解すれば、より心に刺さる言葉を選べるでしょう。
ペルソナ設定例
ラグを販売する場合の、ペルソナ例を見てみましょう。
ペルソナ主な要素
- 職業:商社勤務の営業職
- 年収:500万円
- 年齢:36歳
- 家族構成:妻、子ども(4歳の男の子)
- 居住地:埼玉県
- キャッチコピー:リビングの居心地を改善したいパパ
ペルソナの物語
半年前にマンションを購入し、リビングに敷く夏用ラグの購入を検討していました。
息子が今年から保育園に入園し、友だち親子が遊びに来てくれることも増えました。
ラグの希望条件は2つ、防音性と洗いやすさです。
- 子どもたちがリビングで気兼ねなく遊べる(マンションの下の階に音が響きにくい)
- 簡単に洗濯できる。「ジュースをこぼすことも多いのよね」と妻が先日言っていた
通勤途中にスマホで検索すると、良さそうなラグを発見します。
このラグは撥水加工で丸洗い可能。
妻の好きな北欧柄だったことも購入の決め手となりました。
ペルソナ設定のメリット
ペルソナの作り方を確認して「うわ、めんどくさい」と思った人もいるかもしれません。
ですが、少し手間がかかってもペルソナを設定したほうがいいと考えます。
ここでペルソナ設定のメリットを確認しておきましょう。
悩みが分かるから訴求力アップ
ペルソナを設定しない、つまりターゲットを1人に絞らないと「誰にも刺さらない文章」になってしまいます。
せっかく時間をかけて書いたのに、読まれない・問い合わせが来ない・売上が増えない…。
もったいないですよね。
ペルソナをきちんと決めておけば、その人が抱えていそうな悩みが分かります。
「この問題に困っているはずだ」「こう伝えれば購買意欲が高まるだろう」と考えられるので、訴求力が上がります。
ターゲット層の心をつかみ、注文・資料請求へと促せるはずです。
せめて「誰の、どんな問題を解決するか」だけでも決めておきましょう。
施策の優先順位が分かる
ペルソナの「使っているSNS」「好きなサイトやアプリ」を知っていれば、施策の優先順位を決められます。
例えば10代女性のペルソナなら、Instagramと連携したほうがよいだろうと分かります。
40代がメインのFacebookに記事公開をお知らせしても、あまり効果的ではないでしょう。
個人事業主・中小企業は労力や予算が限られています。
ペルソナに合わせて施策を考えれば、「広告にお金をかけすぎて廃業」という最悪のパターンを回避できるでしょう。
上位表示につながる
ペルソナがないと、お客さんをきちんと理解できません。
- どのような情報を知りたいと思っているのか?
- どのようなキーワードで検索するのか?
ペルソナがないと答えられないですよね。
つまり、ニーズとずれた記事を書いてしまい、せっかくアクセスした人も「自分に関係ない」と離脱します。
一方ペルソナの悩みや不安を記事にすると最後まで読まれやすく、結果的にSEO対策につながるのです。
まとめ
今回はペルソナの作り方を3ステップで説明しました。
顧客アンケート・SNS・アクセス解析
プロフィール・仕事・ライフスタイル・価値観・ニーズ
悩んでいる状況から商品の購入に至った理由まで
この手順に沿ってペルソナを設定すると、「好きそうな言葉」「言いそうなセリフ」が浮かんでくるはずです。
記事を執筆する前にペルソナを決めていれば、より心に刺さる文章を書けるようになります。
売上にもつながるため、この記事を参考にぜひペルソナを作ってみてください。