ブログ・コラム・オウンドメディアの記事を書く際、「どのくらいの文字数が最適なのか?」という疑問が浮かびますよね。記事が短すぎると情報不足になりがちですが、長すぎると書くのが大変です。

この記事では、SEOと文字数の関係性や、文字数の目安を知る方法について詳しく解説します。適切なボリュームで価値あるコンテンツを提供するためのヒントを得てください。

リンキープス   ライター兼コンサル

これまで書いた記事は2,500以上、上位10位以内 獲得多数。
「ウェブ解析士」の資格を持っているため、執筆から検証まですばやくPDCAを回せます。

集客・売上UPのため、文章にとことんこだわります!
記事で悩んでいる方はぜひご相談ください。

    SEO対策としては何文字がいいのか?

    「どのくらいのボリュームなら上位表示されるのですか?」よく聞かれる質問ですが、残念ながら正解は分かりません。

    ランキングと文字数は直接的には関係ないからです。実際に、Googleのジョン・ミュラー氏も「文字数はコンテンツの品質を示していない」といった内容をツイートしています。

    私も&Mihaiさんと同じ意見です :)。文字数は品質を示すものではありません。何も語らないのに文字数が多いページもある。クエリに関連する重要な単語がほとんどないページもある。自分のコンテンツを一番よく知っているのはあなたであり、そのコンテンツに詳細が必要かどうかを判断することができます。

    Googleのジョン・ミュラー氏の投稿 – DeepLによる翻訳

    重要なのは、品質の高いコンテンツを提供することです。読者にとって有益な情報を提供できているかがカギなのです。

    「知りたい情報を載せること」を優先

    文字数よりも、読者が求める情報を提供することが優先です。実際、キーワードやトピックによっては、500文字程度の少ない文字数でも上位表示される記事があります。

    ここでチェックしたいのがGoogle が掲げる 10 の事実です。

    1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

    Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。

    Google が掲げる 10 の事実

    ユーザーを第一に考えること、いわゆる”ユーザーファースト”が重要だとはっきり書かれています。「何文字なら上位表示される」といった簡単な評価基準ではないのですね。

    網羅性を高めると文字数は増える傾向

    「文字数の多い・少ない」は直接ランキングに影響しないと説明しました。しかし、検索1位から10位の記事は3,000文字以上の長文がほとんどですよね。
    矛盾しているようですが、網羅的な内容を提供しているため上位表示されていると考えられています。

    詳細な解説や多角的な視点を取り入れると、自然と記事の文字数は増えます。情報の網羅性が高まり、読者の検索ニーズに応えているのです。

    長い記事では滞在時間が長くなる

    詳細で包括的な内容は、読者が記事をじっくりと読む必要があります。ページのエンゲージメント時間(旧:滞在時間)が増加し、Googleによる評価の向上につながります。

    例えば500文字程度なら30秒以下で読み終わりますが、4,000文字以上なら3~4分はかかるでしょう。エンゲージメント時間の観点では、より長く滞在した記事が評価されるのは自然なことです。

    ライバルサイトの文字数を調べる方法

    記事の文字数はあまり気にしなくていいのですが、それでもやっぱり目安が知りたいですよね。そんな時は「ラッコキーワード」という無料ツールを使えば、上位20記事の文字数を確認できます。競合サイトをもとに文字数を設定してみましょう。

    会員登録しなくても使えるので、まずは試してみてください。

    1. 「ラッコキーワード」にアクセスする

      ラッコキーワード」にアクセスする。

      ラッコキーワード
    2. 調べたいキーワードを入力する

      検索窓に調べたいキーワードを入力する。例:SEO 文字数

    3. 「見出し抽出」を選択する

      「サジェストプラス」をクリック→「見出し抽出」を選択し、検索マークをクリックする。

      ラッコキーワード
    4. 平均文字数が表示される

      10秒ほど待つと、上位20サイトの情報が表示される

      • 平均文字数
      • 平均見出し数
      • タイトル
      • URL
      • 見出し数
      • 文字数
      ラッコキーワード

      「SEO 文字数」というキーワードで一番短い記事は2033文字、20記事の平均は7991文字だと分かる。

    上位は3,000文字以上が多い!理由は?

    ラッコキーワードで調べてみると、多くの場合、上位に表示される記事は3,000文字以上だと分かります。「文字数は関係ないって言ってたじゃん…」と思うかもしれませんが、これには理由があるのです。

    長文になる理由は、単に文字数を増やすことが目的ではなく、読者が求める質の高い情報を提供する過程で自然と文字数が増えているからです。

    長文が有利な理由
    • 読者のニーズに応えている
    • 関連キーワードが多く含まれている
    • 内部リンクを入れやすい
    • 専門性が高い

    結果的に、Googleなど検索エンジンに評価されやすく、上位にランクインするのです。ひとつずつ見ていきましょう。

    読者のニーズに応えている

    上位に表示される長文の記事は、読者の疑問やニーズに深く応える内容になっています。情報の質と量の両方において、読者にとって価値があると判断されているのです。

    何度も言うようですが、重要なのは、文字数を意図的に増やすことではなく、読者が求めている情報を提供することです。まずはユーザーが検索する理由(=検索意図)を理解するところから始めてみましょう。

    関連キーワードが多く含まれている

    長文の記事では、自然に多くの関連キーワードが含まれる傾向があり、Googleによる高い評価につながります。関連キーワード(共起語・同義語・連想後)を取り入れるのは、SEOの観点から有効なのです。

    また、さまざまなキーワードで検索される可能性が高まり、より多くの読者にアプローチできるのもメリットです。

    内部リンクを入れやすい

    長文の記事では自然と多くの情報が含まれるため、関連記事への内部リンクを設置しやすくなります。サイト全体の回遊率が向上し、SEOに良い影響を与えるのです。

    読者にとっても、関連するさらなる情報へ簡単にアクセスできるため、利便性が高まります。

    専門性が高い

    専門性の高い内容を提供する場合、どうしても細かい説明が必要になるため、文字数は自然と増加します。「ほかのサイトでは読めない内容」「専門的ながら分かりやすい記事」は読者にとって大きな価値を持つでしょう。

    さらに、Googleの品質評価ガイドラインではE-E-A-T、つまり体験・専門性・権威性・信頼性が重要であると書かれています。

    E-E-A-T
    • Experience(体験)
    • Expertise(専門性)
    • Authoritativeness(権威性)
    • Trustworthiness(信頼性)

    Google の自動システムは、さまざまな要因に基づいて優れたコンテンツをランク付けするように設計されています。関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが、エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

    読者にとっても検索エンジンにとっても、専門性の高く、詳細に書かれた記事は有益と判断されやすいのです。

    まとめ

    記事の文字数は、書く側にとって気になる要素ですが、大切なのは内容の質です。読者が求める情報の提供が最終的にSEOの評価を高め、読者の満足につながります。

    文字数はその過程で自然と決まるものと考え、まずは読者のニーズに応えることに集中しましょう。