「ランディングページって何?」「確認や改善ってどうすればいいの?」と困っている方へ。この記事では、Google アナリティクス 4(GA4)におけるランディングページの基本から確認方法・改善方法までを、わかりやすく解説していきます。
難しい言葉は使わず、画像付きで説明しているので、初心者の方でも取り組めると思います。ぜひ最後まで読んで、サイト改善のヒントをつかんでくださいね。
リンキープス ライター兼コンサル
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GA4のランディングページとは?
GA4の「ランディングページ」とは、ユーザーが最初に訪れたページを指します。例えば、サイトに興味を持った人が検索エンジンや広告から直接たどり着くのが、このランディングページです。
ランディングページのレポートを見ると、どのページが訪問者にとって魅力的か、どのページが改善の余地があるかが明らかになります。まずはランディングページを分析するメリットを紹介しますね。
ユーザーのニーズを理解できる
ランディングページの分析を通じて、訪問者のニーズや関心を深く理解できます。
例えば、特定のコラム記事にアクセスが集中している場合、そのテーマに対するユーザーの関心が高いということです。この情報をもとに、同じテーマのコンテンツを増やしたり、関連商品を紹介したりしましょう。
ユーザーの声を反映して「こんな情報が欲しかった!」と思われるようなコンテンツを作りましょう。
コンバージョン率を改善できる
コンバージョンとは「資料請求」「お問い合わせ」「購入」などの具体的なアクションです。ランディングページのパフォーマンスを比較すると、コンバージョンに貢献できそうなページを把握できます。
例えば、アクセスは多いものの、コンバージョンは発生していないページがあるとします。ページ自体はよく見られている訳なので、「CTAを導入部分に配置する」「CTAのデザインを見直す」といった対処をしよう、と計画を立てられますね。
ランディングページの指標
GA4ランディングページの効果を正確に評価する準備として、まずは指標を理解しましょう。
- セッション
- ユーザー
- 新規ユーザー数
- セッションあたりの平均エンゲージメント時間
- コンバージョン
- 合計収益
それぞれの意味を確認していきましょう。
セッション
「セッション」とは、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの流れを示します。ちなみに30分操作がなければタイムアウト(終了)します。
セッション数が多い場合、「ユーザーがサイトを頻繁に訪れている」「複数のページを見ている」証拠です。逆にセッション数が低い場合は、サイトに関心を持っていない、またはサイトがユーザーのニーズに合っていない可能性があります。
ユーザー
「(アクティブ)ユーザー」は、特定期間内にサイトやアプリを訪れたユーザーを示します。
この数値が大きいほど多くの人が閲覧した、つまりサイトの魅力度が高いと評価できます。しかし、数値が高いだけで満足せず、どのようなコンテンツが訪問者を惹きつけているのかを分析し、さらなる改善に活かしましょう。
例えば、ユーザー数が多いページを分析し、その要因を他のページにも応用すると、全体の訪問者数を増やせるでしょう。
新規ユーザー数
「新規ユーザー数」は、初めてサイトやアプリを訪れた人数を示す指標です。「なぜアクティブユーザー数と分けているの?どう違うの?」と思うかもしれません。
新規ユーザーは新規顧客の獲得を重視しています。例えば、新しいプロモーション(広告)を開始した際に、新規ユーザーが一気に増加すれば、そのプロモーションが効果的だったと分かりますね。
セッションあたりの平均エンゲージメント時間
「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」は、ユーザーがサイト上で過ごす時間を示しています。UAでの「ページ滞在時間」にあたる指標ですね。
例えば、ランディングページAの平均エンゲージメント時間が長い場合、訪問者がその内容に深く関心を持っていることを意味します。
逆に、ランディングページBのエンゲージメント時間が短い場合、訪問者の興味を引きつけるための改善が必要です。「コンテンツの質を高める」「ビジュアル要素を追加する」「読みやすいレイアウトにする」などの工夫が考えられます。
コンバージョン
「コンバージョン」は、サイト訪問者が「資料請求」や「問い合わせ」といったアクションを起こした回数を示します。この数値が高いほど、ホームページが営業ツールとして力を発揮していると言えるでしょう。
一方で、コンバージョン数が低い場合は、CTAの位置やメッセージを見直し、ユーザーの興味を惹きつける特典(オファー)を提供するなどの改善策を考える必要があります。
合計収益
「合計収益」は、サイトからの購入・サブスクリプション・広告収益を合わせた総額です。ビジネスの収益性を直接的に測定する重要な指標と言えるでしょう。
特にオンラインショップ(ECサイト)を運営している方はチェックしたい数字ですね。
ランディングページを確認する方法
実際にGA4のランディングページレポートを確認していきましょう。
- Googleアナリティクスにログインする
Google アナリティクス公式サイトにアクセス、ログインする。
- 「エンゲージメント」→「ランディング ページ」をクリック
左側メニュー「レポート(上から2番目)」を選択。「エンゲージメント」→「ランディング ページ」をクリック。ランディングページのパフォーマンスグラフが表示される。
平均エンゲージメント時間など詳細を見る場合は下にスクロールする。
- (任意)表示期間を変更する
デフォルトでは過去28日間のデータが表示されている。期間を変更したい場合は右上のプルダウンメニューから変更可能。
改善を優先したいランディングページ
「ランディングページのレポートから、改善に取り組むべきページを選ぶにはどうしたらいいのか?」「どのように改善したらいいのか?」ここからはその質問にお答えします。
エンゲージメント時間が短いページは導入文を書き直す
訪問者数が多いにも関わらずエンゲージメント時間が短いページは、特に早めに改善したいページです。
エンゲージメント時間が30秒以下なら、訪問者がアクセス後ページにすぐに興味を失っていることを意味しています。おそらく導入(冒頭)部分に何か問題があるはずです。
- 導入文が長すぎる?逆に短すぎて伝わってない?
- 読者の悩みに共感できていない?
- 権威性がアピールできていない?
- すぐに邪魔な広告が表示される?
注意を引きつけ、最後まで読んでもらうために、導入部分を直してみましょう。
ユーザー数が多いページはタイトル見直し
ユーザー数が多いランディングページは集客力がすでに高いページです。このようなページはSEO対策を強化すると、さらに訪問者数を増やせるでしょう。
特におすすめなのがタイトルの見直しです。クリック率を向上させるために魅力的なタイトルを考えてみてください。より多くのユーザーをサイトに呼び込みましょう。
コンバージョンが発生したページはCTAを目立たせる
一度でもコンバージョンが発生しているページは、さらなるコンバージョン数の増加を目指しましょう。
CTA(コールトゥアクション)の配置やデザインを最適化して、購入や問い合わせなどの目的のアクションに導きます。CTAはファーストビュー内やコンテンツの直下など、訪問者の目につきやすい場所に配置しましょう。
コンバージョンに至るプロセス(導線)をシンプルに分かりやすく変えていくのがコツです。
ランディングページよくある質問
- Q「not set」と表示されているのは何?
- Q空欄になっているのはなぜ?
- Q2ページ目への遷移を確認するには?
- Qランディングページと「ページとスクリーン」の違いは?
まとめ
今回はGoogle アナリティクス 4(GA4)におけるランディングページについて解説しました。
ランディングページは「ユーザーがサイトにアクセスして最初に閲覧したページ」です。ランディングページのレポートからは、改善したほうがよいページやどのように改善すべきかなどが読み取れます。
今回学んだ知識を活用し、貴社のサイトをさらに集客できるツールへと変えていきましょう。
ランディングページのレポートで特に注目したい指標は「エンゲージメント時間」です。こちら↓の記事で解説しているので、より詳しく知りたい方はチェックしてくださいね。