「検索意図」という言葉は聞いたことがあるけど、きちんと記事に落とし込めているか分からない…。そう考えている方のために、ウェブ解析士が検索意図について分かりやすく説明します。

検索意図はホームページでの集客・受注につながる重要な概念です。より多くの顧客を引きつけるために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

リンキープス   ライター兼コンサル

これまで書いた記事は2,500以上、上位10位以内 獲得多数。
「ウェブ解析士」の資格を持っているため、執筆から検証まですばやくPDCAを回せます。

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記事で悩んでいる方はぜひご相談ください。

    検索意図4つの種類

    検索意図は以下の4種類に分けられます。

    検索意図4つの種類
    • Knowクエリ
    • Doクエリ
    • Buyクエリ
    • Goクエリ

    「クエリ」とは「問い合わせる」という意味です。クエリを理解すると、「読者が何を求めているのか」そして「そのニーズに応えるコンテンツの方向性」が明確になります。

    Knowクエリ

    「Knowクエリ」は「(そのキーワードについて)知りたい」というクエリです。そのため、ユーザーの知りたい情報を正確かつ分かりやすく伝えることが重要です。

    Knowクエリの例
    • 検索意図 とは
    • 検索意図 意味
    • 検索意図 SEO
    • 検索意図 分類

    例えば、「SEOの基本」と検索するユーザーは、SEOに関する基礎的な情報を求めています。このタイプの検索者には、初心者向けに分かりやすく解説してあげるとよいでしょう。

    Knowクエリのメリットは、主に初心者向けのキーワードが含まれるため、検索ユーザーが多い点です。上位表示されれば一気にアクセスが集まるでしょう。

    一方で、商品購入やお問合せなどには直結しにくいというデメリットがあります。Knowクエリの記事では、他のクエリに対応した関連記事へ誘導する必要があるでしょう。

    Doクエリ

    「Doクエリ」は「(そのキーワードについて)実際にやってみたい」というクエリです。何かを行う方法を知りたいときに使われます。例えば「料理のレシピ」や「DIYの方法」など、実践的な指示やステップが必要な場合がDoクエリに当たります。

    Doクエリの例
    • レシピ かぼちゃ
    • レシピ かぼちゃサラダ
    • レシピ かぼちゃ 煮物
    • レシピ かぼちゃ レンジ

    アクションしたい気持ちが高まっているので、画像などを使って手順を分かりやすく説明すると喜ばれますよ。

    Buyクエリ

    「Buyクエリ」は「(そのキーワードを)買いたい、欲しい」というクエリです。製品やサービスの購入を考えているときに行われる検索です。

    例えば「最新 スマホ」と検索するユーザーは、製品情報や購入先を探しています。このタイプの検索者には、製品の詳細情報や比較情報を提供するとよいでしょう。

    Buyクエリの例
    • 最新 スマホ おすすめ
    • 最新 スマホ ランキング
    • 最新 スマホ android
    • 最新 スマホ 比較
    • 最新 スマホ ドコモ
    • 最新 スマホ カメラ

    購買意欲を高めるセールスライティングができていると、商品購入や資料請求の確率がグッと上がります。ただし、コンバージョンまでの距離が近い分、ライバルや広告が多いため上位表示は難しくなります。

    Goクエリ

    「Goクエリ」は「(そのキーワードの)場所やサイトに行きたい」というクエリです。例えば「Facebookログイン」という検索は、Facebookのログインページに直接アクセスしたい意図を示しています。この場合、ユーザーはすでに目的地を知っているため、アクセス方法を簡潔に説明してあげましょう。

    Goクエリの例
    • ラーメン 新宿
    • YouTube
    • Instagram ログイン

    例で分かる通り、特定のエリアや名前を含めて検索しています。屋号や商号・サイト名・商品名で調べてくれるユーザーは”指名買い”に近いユーザーと言えるでしょう。

    検索意図の調べ方

    検索意図を把握するのにおすすめの方法は以下の3つです。

    検索意図の調べ方
    • サジェストキーワードをチェックする
    • 共起語を調べる
    • Yahoo!知恵袋で調べる
    • SNSで調べる

    それぞれの特徴を説明していきます。

    サジェストキーワードを調べる

    「サジェストキーワード」とは、検索窓にキーワードを入力すると自動表示される検索候補のことです。例えば「WordPress」と検索すると「WordPress 始め方」「WordPress 固定ページ」などが表示されます。

    ユーザーの検索パターンを反映しており、何を求めているかのヒントになります。無料かつ手軽なので、まずサジェストキーワードからチェックしてみましょう。

    また、サジェストキーワードを抽出するツールもたくさん公開されています。こちらの記事では特徴や使い方を解説したので、ぜひ調べてみてください!

    共起語を調べる

    「共起語」とはキーワードと一緒によく使われるキーワードです。例えば「WordPress」では「インストール」「デザイン」などが挙げられます。

    「サジェストキーワードとどう違うの?」と思うかもしれません。サジェストキーワードはメインキーワードとセットで検索されるキーワード、共起語はキーワードを含む記事の中でよく出現するキーワードです。

    共起語を調べるツールはいくつかありますが、私のおすすめはラッコキーワードの「共起語取得ツール」です。「共起語取得ツール」の使い方を簡単に説明します。

    1. 共起語取得ツールにアクセスする
    2. キーワードを入力する

      キーワードを入力し、検索マークをクリックする。※今回は「WordPress」を入力

    3. 共起語が表示される

      上位20サイトから共起語が抽出される。右上の「共起語コピー」を押すと、Googleドキュメントなどにペーストできる

    Yahoo!知恵袋で調べる

    Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトを利用すると、実際の人々がどのような質問をしているかが分かります。例えば「WordPress」で調べてみると、以下のような質問がヒットします。

    「WordPress」の検索結果(Q&A) – Yahoo!知恵袋
    Yahoo!知恵袋の質問例
    • WordPressでブログを開設したいがall in one SEO(プラグイン)の設定が分からない
    • WordPressテーマ「コクーン」の設定画面が教則サイトと違う
    • WordPressの会員制登録サイトを作りたいが、パスワードは8文字以上でないとダメか

    Yahoo!知恵袋なら「何を悩みとしているか」「どんな答えを期待しているか」が分かるため、検索意図の把握に活用しましょう。

    SNSで調べる

    SNSを使ってキーワードについて調べると、ユーザーがどんな感情を抱いているかが手に取るようにわかります。TwitterやInstagramなどのSNSでは、人々がリアルタイムで意見や感想をシェアしています。

    例えば、ある商品についてポジティブな反応が多ければ、その商品が人気だと分かります。逆に、ネガティブなコメントが目立つ場合、何か問題があるのかもしれません。

    SNSでの反応を分析することで、キーワードに対する人々の本音が見えてきます。読者の興味やニーズに合わせて記事を作りやすくなるでしょう。

    ペルソナを設定する

    ペルソナは、読者や顧客を深く理解する上で有効な方法です。ペルソナでは、理想的な読者や顧客を具体的なキャラクターとして描きます。

    ペルソナ設定
    • 年齢
    • 性別
    • 職業
    • 興味・関心事

    ペルソナの特徴を詳しく設定することで、どのような情報を求めているのか、どんな問題を解決しようとしているのかが明確になります。

    例えば、20代の大学生なら学業やキャリアに関する情報を求めるかもしれません。中年のビジネスパーソンなら業界動向や効率的な仕事の進め方に興味があるでしょう。
    このようにペルソナを作ると、ターゲットとする読者や顧客にとって響くコンテンツを作成するためのヒントが得られます。

    これからペルソナを設定したい方は、こちらの記事を参考にしてみてください↓

    検索意図を考えないとどうなる?

    ここまで検索意図の種類や調べ方について説明してきましたが、正直「めんどくさい」と思いますよね。どうしてここまで検索意図をしっかり考えないといけないのでしょうか。

    検索意図を無視した記事では、ユーザーのニーズを満たせず検索エンジンでも評価されないためです。

    検索意図を考えないとどうなる?
    • すぐに離脱される
    • 上位表示されにくい

    ひとつずつ確認していきましょう。

    すぐに離脱される

    ユーザーは自分の求めている情報が「無い」と判断したら、すぐに記事を閉じます。別の記事を読みに行ってしまうのです。
    ページ滞在時間や回遊率が悪くなり、最後まで読んでもらえないためにCTAクリックにもつながりません。

    記事冒頭で「あなたの疑問・課題を解消できます」と明確に伝えると、最後まで読まれる確率が高くなります。

    上位表示されにくい

    Googleは”ユーザーファースト”を重要視しています。滞在時間や回遊率が下がれば、Googleからの評価も下がります。検索結果1ページに表示される可能性もぐんと下がってしまいます。

    記事をどれだけ頑張って書いても上位表示できず、アクセスも集まらず、受注にはつながらないでしょう。

    まとめ

    この記事ではウェブ解析士が検索意図について説明しました。検索意図とはつまり、「ユーザーが何をしたくて検索しているか」ということです。

    検索意図の種類
    • Knowクエリ
    • Doクエリ
    • Buyクエリ
    • Goクエリ

    検索意図を正確に把握すれば、ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作れます。ユーザーが満足すればGoogleにも評価され、結果的に売上にもつながるでしょう。

    サジェストキーワードを調べたいときはキーワード抽出ツールが便利ですよ!