記事の離脱率が高かったり、成果につながらなかったり…。

その理由は読者の心理的ハードル(壁)のせいかもしれません。

今回は、「読まない・信じない・行動しない」を防ぐための方法を紹介します。

「3つのNOT」とは? 

「記事が読まれない…」と落ち込むこともあると思いますが、それが当たり前なんです。

読者には「3つのNOT」と呼ばれる心理の壁があるためです。

  • 読まない(Not Read)
  • 信じない(Not Believe)
  • 行動しない(Not Act)
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記事を読んで行動してもらうためには、この心理の壁を超える必要があります。

読まない

残念ながら、記事を最後まで通して読む人はほとんどいません。

コンテンツがあふれている現代では、読者はじっくり読んでいる時間がないためです。

すぐに他のコンテンツに移動したり、自分の悩みが解決できた時点で読むのをやめたりします。

自分が実際に検索して、記事を読んだときを思い出してみてください。

一語一句逃さないようにじっくり読んでいますか?

さらさらと流し読みしているのではないでしょうか。

「たとえ一生懸命書いても、読まれない」ということを頭に入れておきましょう。

信じない

嘘偽りなく誠実に書いた記事でも、読者はまず信用しません。

人間は「得をする」より「損をしたくない」と思う気持ちが強いからです。

記事に有益なことが書いてあっても、その記事が嘘でだまされたら損をしてしまいますよね。

今はフェイクニュースや誇大広告がたびたび話題になるほど、Webコンテンツの中には嘘の情報があふれています。

警視庁もこのように警告しています。

得られた情報が自分や友人に影響のある内容の場合、急いで教えたくなりますが、まず、その情報が本当か確かめる必要があります。何故なら、インターネット上で流れる情報は全て真実とは限らないからです。

疑わしい情報に惑わされないために 警視庁

情報の信ぴょう性が低いものが混ざっていることで、より「信じない」の壁が高くなっているのが現状です。

行動しない

記事の最終目的は、読者にこちらが望む行動をしてもらうことです。

問い合わせ・資料請求・メルマガ登録などの増加を期待して、ホームページを更新していますよね。

しかし、読者はなかなか行動に移しません。

人は緊急性のないものを後回しにする傾向があるためです。

「ネットショッピングで気になった商品をお気に入りリストに入れたけれど、結局買わなかった…」

そんな経験、あなたにもありませんか?

「また今度でいいか」と思わせてしまったら最後、もう戻ってこないでしょう。

最後まで記事を読んでもらうためには

「3つのNOT」を理解すれば対策方法もわかります。

  • 読まない→刺さる言葉を使う
  • 信じない→証拠を提示する
  • 行動しない→行動すべき理由を説明する

ホームページの成果につなげるために「読んでもらう」「信じてもらう」「行動してもらう」に変えましょう

刺さる言葉を使う

「読まない」の壁を乗り越えるために、導入文で読者に刺さる言葉を使いましょう。

ペルソナを設定し、以下のポイントを考えます。

  • どうしてこのキーワードで検索したのか?
  • この記事で何を解決したいのか?
  • どんな言葉を使えばペルソナが反応するのか?

ターゲットを広く設定した方が多くの人に読んでもらいやすいように感じますが、読者は自分に関係のない情報は受け取りたくありません。

ターゲットを「男女」「20代〜40代」と広くしてしまうと、結局誰にも反応してもらえない記事になってしまいます。

例えば「ホームページ作成」と調べる場合でも、ネットに慣れている20代と、ほぼ初めてPCを触る60代では知りたい内容が異なりますよね。

ある程度知識を持っている20代向け→「WordPressなら自分でホームページ作成できます」

ゼロから学びたい60代向け→「はじめてでも大丈夫!画像30枚+動画で説明します」

ペルソナを設定すれば、読者に刺さる言葉を見つけられるでしょう。

証拠を提示する

「信じない」の壁を乗り越えてもらうには証拠を提示します。

  • 権威性
  • 実績
  • 一次情報からの引用(公的機関や公式HPなど)

「権威性」とは簡単に言うと、有資格者や専門家です。

例えば、病気についての記事を医者が監修した場合と一般人が書いた場合では、医者の記事のほうが信用できますよね。

他にも実績のある人が書いた記事や一次情報からの引用は信頼性が増します。

理由を言えば説得力が増す?

権威性も実績も引用もない…という場合でも、主張の理由をしっかり書けば信じてもらえる可能性が上がります。

「カチッサー効果」という心理現象があります。

簡単に言えば、何でもいいから理由をつければ相手に承認されやすくなる、という効果です。

心理学者のエレン・ランガーが行った実験を紹介します。

コピー機の順番待ちをしている列の先頭に行き、順番を譲ってもらえないか頼みます。

言い方は以下の3通りです。

A:5枚なんですけど先にコピーを取らせてください。
B:5枚なんですけど、急いでいるので、先にコピーを取らせてください。
C:5枚なんですけど、コピーをとる必要があるので、先にコピーを取らせてください。

Aの承諾率60%に対してBの承諾率は94%でした。

驚くのは、Cの承諾率も93%と高かった点です。

理由になっていないような理由でも、伝えるだけでグンと説得力が増すのです。

行動すべき理由を説明する

「行動しない」の壁を乗り越えてもらうために、いますぐ行動するべき理由を提示しましょう。

「損をしたくない」という心理をうまく利用して、「いま行動しないと損をしてしまう」と思わせることが必要です。 

行動しなかった場合の損失をイメージさせるとより効果的です。

  • 数量限定で半額
  • 期間限定でプレゼント
  • 早い者勝ち

など「希少性」「緊急性」をアピールします。

まとめ

今回は、「読まない・信じない・行動しない」を防ぐための方法を紹介しました。

最後まで読んでもらうには

・刺さる言葉を使う
・証拠を提示する
・行動すべき理由を説明する

記事を書くときは読者の心理を理解する必要があります。

「3つのNOT」を理解し、最後まで読んでもらえる記事を目指してみてくださいね。