「お客様を理解して、心に刺さる文章を書きたい!でもペルソナ設定って、どうすればいいのか…」と悩んでいる方へ。実はペルソナ設定はそこまで難しくありません。

そこで今回はペルソナの作り方を3ステップで説明します。ペルソナ設定シートをダウンロード↓して、今すぐ取り組んでみましょう。

リンキープス   ライター兼コンサル

これまで書いた記事は2,500以上、上位10位以内 獲得多数。
「ウェブ解析士」の資格を持っているため、執筆から検証まですばやくPDCAを回せます。

集客・売上UPのため、文章にとことんこだわります!
記事で悩んでいる方はぜひご相談ください。

    ペルソナの作り方

    ではさっそく、ペルソナを作っていきます。「難しそう…」と思うかもしれませんが、たったの3ステップなので気負わず取り組んでみてください。

    ペルソナの作り方
    1. ペルソナに関する情報を集める
    2. ペルソナの項目を書き込む
    3. ペルソナの物語を作成する

    それぞれ詳しく説明しますね。

    ステップ1.ペルソナに関する情報を集める

    まずペルソナに関する情報を集めましょう。客観的な情報を揃えれば、より精度の高いペルソナを設定できます。

    ペルソナに関する情報を集める方法
    • 顧客アンケート
    • SNS
    • アクセス解析

    すでに顧客がついている場合は「アンケート」、新サービス・新商品の場合は「SNS」が向いています。あわせてアクセス解析のデータも扱うと、より具体的なユーザーの姿が見えてくるはずです。

    顧客アンケート

    既存顧客に依頼してアンケートを実施します。アンケート内容は下記の項目を入れるとよいでしょう。

    顧客アンケートに含みたい項目
    • 購入する前の悩み
    • 購入した後、どのような変化があったか
    • 商品をどこで知ったか
    • 商品情報を知ってからすぐに購入したか(しなかった場合は、その理由は何か)
    • 何が購入の決め手になったか

    お金を出してまで欲しいと思った理由」を探りましょう。そこが、貴社の強みである可能性が高いです。

    SNS

    消費者が法人ではなく個人の場合、SNSチェックも有効です。Twitterやインスタグラムなどで口コミを検索してみましょう。

    SNSを活用すれば、現実的なペルソナが作りやすくなります。

    SNSで集めたい情報
    • 年齢
    • 性別
    • 居住地域
    • 趣味
    • 休日の過ごし方

    アクセス解析

    自社サイトでアクセス解析を行い、サイトを訪れたユーザー情報を集めましょう。Googleアナリティクスではユーザー属性(年齢・性別・居住地域など)を確認できます。

    アフィニティカテゴリ(Googleが分類した興味関心リスト)もチェックすると、より具体的なペルソナを設定できるでしょう。

    ステップ2.ペルソナの項目を書き込む

    次はペルソナの要素を決めていきます。項目は大きく5種類に分けられます。

    ペルソナ5つの要素
    • プロフィール
    • 仕事
    • ライフスタイル
    • 価値観・考え方
    • ニーズ

    架空のユーザーにリアリティを出すために、詳細まで作り込むのがポイントです。最初は箇条書きでもいいので、項目に沿って実際に書き込んでみましょう。

    プロフィール

    • 年齢
    • 性別
    • 家族構成(既婚、未婚)
    • 学歴
    • 住所、居住地

    仕事

    • 業種
    • 職種
    • 役職
    • 年収
    • 雇用形態
    • 意思決定権の有無

    ライフスタイル

    • 趣味
    • 休日は何をして過ごしているか
    • 持っているPC・モバイル端末
    • 使っているSNS
    • 好きなサイトやアプリ
    • 1日のスケジュール
    • よく行くお店
    • よく読む雑誌
    • 好きなブランド

    価値観・考え方

    • 性格
    • 人間関係
    • お金の使い方
    • 1ヶ月で自由に使える金額
    • 大切にしている言葉、モットー
    • 幸せを感じるとき
    • 何を最優先としているか(家族?仕事?趣味?)

    ニーズ

    • 商品についてどの程度知っているか
    • 商品情報を認知するまでのプロセス
    • 商品やサービスに期待していること
    • 競合となる商品やサービス
    • どのような課題・悩みを持っているのか
    • どうなりたいのか、ゴール
    • いつまでに解決したいのか
    • どのくらいまでお金を出せるのか

    ステップ3.ペルソナの物語を作成する

    これまでの情報をもとにペルソナの物語を作成します。プロフィールや考え方を物語調で書き、商品の購入に至った理由についても記載します。

    ペルソナを一言で表すキャッチコピーをつけてみましょう。キャッチコピーがあると分かりやすく、記事作成の判断がしやすくなります。

    ペルソナをより深く理解すれば、より心に刺さる言葉を選べるでしょう。

    ペルソナ設定例

    ここまでペルソナを作る手順を説明しましたが、いまいちピンとこないかもしれませんね。例として、ラグ(カーペット)を販売する場合のペルソナを作ってみます。

    ペルソナ主な要素

    • 職業:商社勤務の営業職
    • 年収:500万円
    • 年齢:36歳
    • 家族構成:妻、子ども(4歳の男の子)
    • 居住地:埼玉県
    • キャッチコピー:リビングの居心地を改善したいパパ

    ペルソナの物語

    半年前にマンションを購入し、リビングに敷く夏用ラグの購入を検討していました。息子が今年から保育園に入園し、友だち親子が遊びに来てくれることも増えました。

    ラグの希望条件は2つ、防音性と洗いやすさです。

    • 子どもたちがリビングで気兼ねなく遊べる(マンションの下の階に音が響きにくい)
    • 簡単に洗濯できる。「ジュースをこぼすことも多いのよね」と妻が先日言っていた

    通勤途中にスマホで検索すると、良さそうなラグを発見します。このラグはうれしいことに撥水加工で丸洗い可能!妻の好きな北欧柄だったことも購入の決め手となりました。

    ペルソナ設定のメリット

    ペルソナの作り方を確認して「うわ、めんどくさい」と思った人もいるかもしれません。「手間がかかるし、今度でいいか」と後回しにしたくなるかもしれません。

    ですが、サイト運営を効率化するには今すぐペルソナを設定することをおすすめします。ペルソナ設定の大きなメリットを紹介しますね。

    悩みが分かるから訴求力アップ

    ペルソナを設定しない、つまりターゲットを1人に絞らないと「誰にも刺さらない文章」になってしまいます。
    せっかく時間をかけて書いたのに、読まれない・問い合わせが来ない・売上が増えない…。もったいないですよね。

    ペルソナをきちんと決めておけば、その人が抱えていそうな悩みが分かります。「この問題に困っているはずだ」「こう伝えれば購買意欲が高まるだろう」と考えられるので、訴求力が上がります。

    ターゲット層の心をつかみ、注文・資料請求へと促せるはずです。せめて「誰の、どんな問題を解決するか」だけでも決めておきましょう。

    施策の優先順位が分かる

    ペルソナの「使っているSNS」「好きなサイトやアプリ」を知っていれば、施策の優先順位を決められます。

    例えば10代女性のペルソナなら、ホームページとInstagramを連携したほうがよいだろうと分かります。一方、40代がメインのFacebookに記事公開をお知らせしても、あまり効果的ではないでしょう。

    個人事業主・中小企業は労力や予算が限られています。
    ペルソナに合わせて施策を考えれば、「広告にお金をかけすぎて廃業」という最悪のパターンを回避できるでしょう。

    上位表示につながる

    ペルソナがないと、お客さんをきちんと理解できません。

    ペルソナのおかげでニーズを深く理解できる
    • どのような情報を知りたいと思っているのか?
    • どのようなキーワードで検索するのか?
    • どのような商品・サービスを好むのか?

    つまり、ニーズとずれた記事を書いてしまい、せっかくアクセスした人も記事冒頭で「自分に関係ない」と離脱します。
    ペルソナの悩みや不安を記事にすると最後まで読まれやすく、結果的にSEO対策につながるのです。

    まとめ

    今回はペルソナの作り方を3ステップで説明しました。

    ペルソナの作り方
    1. ペルソナに関する情報を集める(顧客アンケート・SNS・アクセス解析)
    2. ペルソナの項目を書き込む(プロフィール・仕事・ライフスタイル・価値観・ニーズ)
    3. ペルソナの物語を作成する(悩んでいる状況から商品の購入に至った理由まで)

    この手順に沿ってペルソナを設定すると、「好きそうな言葉」「言いそうなセリフ」が浮かんでくるはずです。

    記事を執筆する前にペルソナを決めていれば、より心に刺さる文章を書けるようになります。問い合わせや注文にもつながるため、この記事を参考にぜひペルソナを作ってみてください。