「アクセスはあるんだけど、離脱率・直帰率が高い…」と困っている方へ。

もしかしたら、文章が読みにくいせいかもしれません。

たとえ内容が良くとも、読みにくければ読者はサイトを離れてしまいます。

そこで今回は読者をイライラさせる文章の特徴と、その言い換え方を紹介します。

「拝見させていただきます」誤った敬語 

敬語の使い方が正しくないと、読者は違和感を覚えてしまいます。

気をつけたいのはこちら。

  • 二重敬語
  • 尊敬語・謙譲語の間違い
  • 多用による読みづらさ

「失礼のないように」と思って書いた文章が、逆効果になっているかもしれません。

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敬語をおさらいしたい方は「敬語おもしろ相談室 | 文化庁」をチェックするといいですよ。

二重敬語

「拝見させていただきます」はよく使われる言葉ですが、実は誤りです。

「拝見(謙譲語)」+「させていただく(謙譲語)」の二重敬語になっています。

正しくは「拝見します」です。

二重敬語の例と正しい表現を確認しておきましょう。

二重敬語正しい敬語
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尊敬語・謙譲語の間違い

敬語には大きく分けて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。

特に間違えやすいのは「尊敬語」と「謙譲語」です。

  • 「尊敬語」は相手や第三者に敬意を表す。主語は「お客様」や「上司」
  • 「謙譲語」は自分や身内をへりくだって、他の人に敬意を表す。主語は「わたし」や「弊社」

混同してしまうと、一気に変な文章になります。

例えば「A様がおっしゃったように(尊敬語)」を「A様が申し上げたように(謙譲語)」と書いてしまうと混乱を招きます。

「今使っている敬語は何なのか?」「主語は誰なのか?」など確認が必要です。

多用による読みづらさ

敬語を使いすぎると文章が長くなる上に、理解が難しくなります。

説明させていただいた件ですが、ご質問がある方は弊社までご連絡いただければと思います。

うーん、長ったらしいですよね。

敬語は1文あたり2つまでに削り、もっとシンプルな表現に言い換えましょう。

この件についてご質問がある方は弊社までご連絡ください。

まだ固さはあるものの、さっきの文よりはぐっと読みやすくなりましたよね。

「どうせ」否定する言葉 

否定する言葉や卑下する言葉は、読者をネガティブな気持ちにさせます。

読者は「自分の悩みを解決したい」と前向きな気持ちで検索しているので、わざわざテンションを下げてくる文章は読みたくないものです。

「どうせ〜」「〜なんか」など強い否定につながる言葉は避けたほうが良いでしょう。

ネガティブな情報を書くとは

ネガティブな情報を書くときはポジティブな文章をつなげましょう。

例えば価格が高い商品を紹介しているとします。

  • この商品は高額に思えますが、長期的なコストパフォーマンスを考えればお得です。
  • この商品は高額に思えますが、買い切りなのでこれ以上の費用はかかりません。
  • この商品は高額に思えますが、1日あたりたったの300円です。

ネガティブ表現をどうしても使わなければいけないときはポジティブな情報でカバーしましょう。

「普通は」断定的な表現

自分に当てはまらないことを「普通は〜」と断定されていると、否定されたような嫌な気分になりますよね。

Web記事は不特定多数がアクセスできます。

たとえ多くの人が知っていることだとしても、知らない人にも配慮が必要です。

炎上を回避するためにも、このような断定的な表現は避けましょう。

  • 普通はこうする
  • 大抵の人はみんなやってる
  • 常識

やわらかく言い換える表現はこちら。

  • 一般的には〜と言われています。
  • 〜かもしれません。
  • 〜だと言われています。
  • 〜だと感じています。
  • 〜、と予想されています。

断定する言葉がなければ、抵抗なく最後まで読んでもらえるようになります。

言い切ったほうがいいんじゃないの?

「文章は断定したほうがいい」という考えもありますよね。

確かに言い切ったほうが説得力が増します。

事実なら断定してもいいんです。

つまり「公的な調査結果がある」「第三者のデータで分かっている」などの場合は断定してもOKです。

注意すべきは、意見・推論の場合です。

あたかも事実のように表現するのはよくありません。

読者は「私は違う!」と抵抗するでしょうし、「この人ウソ書いてる!」と炎上を引き起こすかもしれません。

記事の最終的な目的は「行動を起こしてもらうこと」。

信頼関係を築き、問い合わせや資料請求をしてもらうことですよね。

断定的な表現を使うと、結果につながらないどころか悪評が広まる可能性も考えられます。

「この文章は事実なのか?」「どう伝えるべきか?」と自問自答して、使い分けるようにしましょう。

「ですが」長々と続く文章

「ですが」「ので」などを使って文章をつなげると、文章が分かりにくくなってしまいます。

下記の例文を読み比べてみてください。

A:荷物の到着は明日の予定ですが、台風が近づいていて遅れる可能性があるので、ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますと幸いです。

B:荷物の到着は明日の予定です。しかし、台風が近づいていて遅れる可能性があります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますと幸いです。

2つの文章が伝えたいことは同じですが、1文が長いだけでとても読みにくくなりますよね。

理解しやすい文章にするには、1文の中にひとつのことだけ書く「一文一意」を意識しましょう。

接続詞を活用しよう

「一文一意」ばかりでは、ブツブツと切れたような印象を与えることもあります。

文章と文章をつなげる語句(接続詞)のボキャブラリーを増やしておきましょう。

  • しかし
  • そこで
  • すると
  • ところが
  • また
  • それとも
  • つまり

「してください」命令言葉 

「必ず〜してください」などの命令言葉は、読者に抵抗感をあたえます。

例文を見てみましょう。

A:卵焼きを上手く丸められないとお悩みなら、今回紹介した方法を試してください。

B:卵焼きが上手く丸められないとお悩みなら、今回紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。

意味は同じなのに、Aは強要されているように感じるのではないでしょうか。

記事の理想は「読み終わった読者がポジティブな気持ちになる」です。

読者の行動を促したいときでも命令口調は避けて、柔らかい表現を使いましょう。

「〜してみてはいかがでしょうか」「〜すると〇〇になるでしょう」などがおすすめです。

「コンセンサス」専門用語・業界用語 

専門用語や業界用語ばかりだと、読者は理解できず読むのをやめてしまいます。

読者の知識レベルに合わせて言葉を選びましょう。

例えば、このようなカタカナ語は言い換えたほうがよいです。

カタカナ語言い換え
アジェンダプラン、計画
アサイン任命する、割り当てる
コンセンサス合意
エビデンス証拠、証言
イニシアチブ主導権
カンファレンス会議、話し合い

もし記事の内容に必要な専門用語があるときは補足説明を入れます。

例えば「コンセンサス(合意)を取る」など()を使うと分かりやすいでしょう。

まとめ

今回は読者をイライラさせる文章の特徴と、その言い換え方を紹介しました。

離脱率が高い原因はこれ?

・「拝見させていただきます」誤った敬語 
・「どうせ」否定する言葉 
・「普通は」断定的な表現
・「ですが」長々と続く文章
・「してください」命令言葉 
・「コンセンサス」専門用語・業界用語

読者は不快に感じたら、すぐに他サイトに行ってしまいます。

離脱率が高い記事は「イライラさせていないか?」「もっとよい表現方法はないか?」と考えてみてください。