ホームページ作成において外せないSEO対策には「内部対策」と「外部対策」の2種類があります。
「どう違うの?」「具体的に何をすればいい?」と悩んでいる人もいるでしょう。
そこで今回は内部対策と外部対策の違いや具体的な施策について説明します。
内部対策とは
内部対策とは自社サイトの要素に対して最適化することを指します。
具体的な対策は以下のようなものです。
- メタディスクリプションを設定する
- レスポンシブデザイン
- パンくずリストを設置する
- ページ表示速度を改善する
それぞれ詳しく説明します。
検索エンジンに対して自社サイトの質をアピールするための戦略と考えてよいでしょう。
メタディスクリプションを設定する
「メタディスクリプション」はユーザーや検索エンジンに、どのような記事かかを分かりやすく伝える役割を持ちます。
検索エンジンによって検索結果に表示される説明文として使用され、検索ランキングの中でも重要な指標のひとつです。
例えば、検索ワード「SEO」に対して、「SEOは検索エンジン上でのランキングを上げるための戦略です。この記事では初心者向けに分かりやすく説明しています。」といった説明文を設定できます。
メタディスクリプション = 検索結果に表示される説明文!
メタディスクリプションは検索エンジンが自動生成するケースもありますが、サイト運営者が自分でも設定できます。
魅力的な説明ならよりクリックを促せるので、自分で書くことをおすすめします。
Googleの場合、検索結果に表示されるメタディスクリプションの文字数はPCなら120文字、スマホなら60文字と言われています。
文字数の制限があり、すべての文字が表示されるとは限らないため、重要な情報は前半に持ってくるようにしましょう。
レスポンシブデザイン
最近はPCだけでなくタブレットやスマホなどのモバイル端末からアクセスするユーザーが多いため、モバイル端末でも見やすいようにデザインする必要があります。
Webサイトのレイアウトや画像などの要素を調整し、さまざまなデバイス(スマートフォン・タブレット・デスクトップなど)に対応できるようにすることを「レスポンシブデザイン」と言います。
使っているデバイスに合わせてサイトのレイアウトや画像サイズを調整するため、ユーザーの利便性がアップ!
例えば、スマホでサイトを閲覧する場合、サイトのレイアウトを縦型に変更したり、画像サイズを小さくしたりなどが当てはまります。
スマホを持つユーザーに向けて親切丁寧なページになっていることを「モバイルフレンドリー」と呼ぶので、合わせて覚えておくとよいでしょう。
Googleもモバイルフレンドリーなサイトを優遇しているため、レスポンシブデザインに対応したサイトは評価されやすく、上位表示につながります。
モバイルフレンドリーかどうかを確認する方法
自社サイト・ホームページがモバイルフレンドリーか確認したい場合はモバイル フレンドリー テスト(Google)でチェックしてみましょう。
- モバイル フレンドリー テストにアクセス
モバイル フレンドリー テストにアクセスする
- URLを入力後「URLをテスト」をクリック
URLを入力してから、「URLをテスク」ボタンをクリックする
※1〜2分待つ - 結果が出る
「ページはモバイルで利用できます」 → 合格
「このページはモバイルフレンドリーではありません。」 → 改善の余地あり
URLを入力するだけ、無料で簡単にレスポンシブデザインかどうかを確認できますよ。
パンくずリストを設置する
「パンくずリスト」とはユーザーが今どこのページを閲覧しているのか、迷子にならないよう今の現在地を表すものです。
この記事は、ホーム > ブログ > 導線 > 【SEO】内部対策と外部対策の違いとは?どちらを優先すべき? という構造になっています。
パンくずリストがあれば、ユーザーがトップページや前のページに戻りやすく、サイト内をよりスムーズに移動できます。
また、パンくずリストはサイトのナビゲーションを示すために使用され、サイトのページ階層が分かりやすくなります。
ユーザーだけでなく検索エンジンもサイトの構造を理解しやすく、「このサイトは有用である」という判断につながるのです。
ページ表示速度を改善する
ページ表示速度は、Google検索結果の順位にも影響する重要なポイントです。
Google 検索セントラルでは「読み込み速度(=表示速度)をランキングの要素として使っている」と明記してあります。
検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する答えを見つけたいと考えています。研究によると、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけています。読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。
ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
ページ表示速度はPageSpeed InsightsにURLを入力するだけで簡単に分かるので、この機会に調べてみてください。
ページ表示速度を改善する方法
ページ表示速度を上げるためには主に2つの対策があります。
- 画像の最適化:画像を圧縮し、サイズを小さくする
- CSSとJavaScriptの最適化:CSSとJavaScriptを圧縮し、不要なコードを削除する
WordPressユーザーが取り組みやすいのは画像の圧縮です。
プラグイン「EWWW Image Optimizer」なら簡単にできるので、この機会にインストールしておくことをおすすめします。
ユーザーができるだけ早く欲しい情報を読めるよう、表示速度の改善を行いましょう。
外部対策とは
外部対策とは他社サイトでの要素を最適化することを指します。
主な対策は「被リンク(バックリンク)の獲得」と「SNSでの掲載」です。
詳しくみていきましょう。
被リンクを獲得する
被リンク(バックリンク)とは他のサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうことです。
他社が引用・紹介するということは「信頼性が高い」「有用な情報である」証拠と言えます。
そのため検索エンジンによるサイトの信頼性も上がり、ランクアップにつながるのです。
ただし、被リンクを増やしたいからといって、「被リンクの購入」や「リンクの羅列」などはペナルティ対象となります。
検索エンジンは不適切な手法を使用したサイトを特定し、検索結果から除外することもあるので、絶対に実行しないようにしましょう。
他サイトが思わず紹介したくなるほど高品質な記事を制作する、これが被リンク獲得の正当な手法です。
SNSで露出を増やす
TwitterやInstagramなどのSNSを利用すると、サイトのアクセス増加につながります。
- SNSでブログや記事を宣伝する
- インフルエンサーとコラボレーションする
- SNS上での広告を投入する
例えばTwitterの投稿が多くの人にRTされれば、その分興味を持ってくれる人が増えますよね。
SNSでより多くの人の目に留まるよう、アイキャッチやタイトルを工夫してみましょう。
サイテーションを増やす
「サイテーション」とは「引用」や「言及」を意味する言葉で、ネット上で社名やブランド名が記載されている状態を指します。
サイテーションは被リンクとは異なり、サイトのURLをリンクする必要はありません。
サイテーションが増えれば企業名やブランド名の認知につながり、信頼性アップも期待できます。
具体的なサイテーションの増やし方はこちら。
- ブログやメディアに自社に関する記事を載せる
- SNSでブランドに関する宣伝活動を行う
- イベントやキャンペーンなどを開催する
社名やブランドが言及される機会が多ければ検索順位の評価にも影響し、アクセス増加につながると考えられています。
まずは外部対策より内部対策を優先しよう
SEOにおいて外部対策と内部対策はどちらも重要ですが、まずは内部対策を優先しましょう。
内部対策は自社内で対応できますが、外部対策は他社の協力がないとできないものだからです。
特に、サイトのコンテンツがまだ少なく、構造が不十分である場合は内部対策を優先して行うべきです。
サイトのアクセスアップに必要な準備を整えた上で外部対策に取り組んでみましょう。
まずは内部対策をしっかり見直し、良質なホームページを構築していきましょう。
SEO対策は常にアップデートされているので、最新情報をチェックすることも忘れずに。
まとめ
今回は内部対策と外部対策の違いについて説明しました。
具体的な施策を比べると、ふたつの違いがよく分かりますよね。
- 内部対策:メタディスクリプション、レスポンシブデザイン、パンくずリスト、表示速度
- 外部対策:被リンク、SNS、サイテーション
この記事を参考に、ユーザーにもGoogleにも評価されるホームページを目指してみてください。