「サーチコンソールとGoogleアナリティクスって、どう違うの?」
200サイトの運営に関わってきて、よく聞かれる質問です。
「アナリティクスを使っているからサーチコンソールは要らないでしょ?」と思われがちですが、実は役割が全然違います。
結論を言うと、サーチコンソールはサイト訪問前のデータを、アナリティクスはサイト訪問後のデータを集めています。
そこで今回はサーチコンソールとGoogleアナリティクスの違いと、サチコで分かることを説明します。
サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い
サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違いを簡単に説明すると、「前か後か」です。
- サーチコンソール:ホームページにアクセスする前の行動を分析する
- Googleアナリティクス:ホームページにアクセスした後の行動を分析する
分析するタイミングが違うので、使い方も異なるのです。
例えば、ページをクリックする前に入力したキーワードや、あるキーワードで検索されたときの表示順位を調べたいときはサーチコンソールを使います。
ホームページを訪問したユーザーの年齢層や性別、よく読まれているページを調べたいときはGoogleアナリティクスを使います。
サーチコンソールとGoogleアナリティクス両方を活用することで、より効率的にサイト改善できるのです。
参考になる動画
サーチコンソールで分かること
Googleアナリティクスでは分からなくて、サーチコンソールなら分かることは主に3つあります。
- 検索からどのくらいクリックされているか
- どのようなキーワードで検索されているか
- ページがきちんとインデックスされているか
ここではサーチコンソールならではの機能と、サイト改善のヒントを紹介します。
検索からどのくらいクリックされているか
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」では「クリック数」を確認できます。
クリック数とはユーザーが検索して、あなたの記事にアクセス(クリック)した回数です。
各ページのクリック数・表示回数や掲載順位を見てみましょう。
- 「検索パフォーマンス」→「ページ」をクリックする
- 「平均掲載順位」をクリックする
- 各ページの表示回数と掲載順位が表示される
このクリック数・表示回数・掲載順位の関係性から仮説を立てることができます。
- 表示回数500以上、掲載順位20位以下→ライバルサイトが強い?
- 掲載順位10位以内、クリック数100以下→記事タイトルがニーズを満たしていない?
- 掲載順位10位以内、表示回数100以下→そもそも検索する人(検索ボリューム)が少ない?
「クリック数」には、検索からホームページに呼び込むためのヒントが隠されているのです。
どのようなキーワードで検索されているか
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」には「上位のクエリ」が表示されます。
「クエリ」とはユーザーが検索したキーワードを指します。
クエリを見れば、ユーザーがどのような目的で検索しているかが分かります。
「表示回数もそれなりにある…だけどクリックされていない」なら、キーワードのニーズを満たしていない可能性が考えられます。
「上位のクエリ」に合わせて既存記事をリライトするか、新しい記事を追加しましょう。
ページがきちんとインデックスされているか
公開したページがインデックス(登録)されていなければ、検索結果には表示されません。
記事をアップするとGoogleが自動クロールして、通常3〜4日でインデックスされます。
しかしいつGoogleが自分のホームページを訪問するかは知らされていないので、予想以上に時間がかかることもあります。
ページがインデックスされているか確認したい場合は、サーチコンソールの「URL検査」にURLを入力します。
まだインデックスされていないと「URLがGoogleに登録されていません」と表示されます。
手動でインデックスを促しましょう。
- 「URL検査」の右上「公開URLテスト」をクリック
- 「インデックス登録をリクエスト」をクリック
ある程度時間を置けば、インデックスされるはずです。
また、自動インデックスされない原因はサイトマップかもしれません。
左側メニューから「インデックス」→「サイトマップ」をクリックしてみましょう。
ステータスが「取得できませんでした」ならサイトマップのURLが間違っていないか確認しましょう。
ページがきちんとインデックスされていないと、そもそも検索結果には表示されないのです。
まとめ
今回はサーチコンソールとGoogleアナリティクスの違いと、サチコで分かることを説明しました。
サーチコンソールはユーザーがホームページにアクセスする前の行動を分析し、Googleアナリティクスはアクセスした後の行動を分析します。
アクセス解析を行うタイミングが違うので、データから分かることも違います。
検索からどのくらいクリックされているか
どのようなキーワードで検索されているか
ページがきちんとインデックスされているか
サーチコンソールとGoogleアナリティクスを組み合わせれば、より正確にサイト改善を進められるでしょう。