裏付けのない情報を記事の参考や引用にしてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。しかし、インターネット上で信頼できる情報源を探すのは簡単ではありませんよね。

そこで今回は信憑性の高いサイトを見極める方法と、おすすめのサイト(リンクURL)を紹介します。ぜひリサーチに活用してくださいね。

リンキープス   ライター兼コンサル

これまで書いた記事は2,500以上、上位10位以内 獲得多数。
「ウェブ解析士」の資格を持っているため、執筆から検証まですばやくPDCAを回せます。

集客・売上UPのため、文章にとことんこだわります!
記事で悩んでいる方はぜひご相談ください。

    信頼性の高いサイトを探すためのポイント

    インターネット上でサイトは無数に存在します。検索順位が上位だからといって正しい情報が載っているとは限りません。信頼できるサイトを見極めるためにはどうしたらいいのでしょうか。

    押さえておきたいポイントは4点です。

    信頼性の高いサイトを探すためのポイント
    • ドメインを指定する
    • 専門家が執筆・監修している
    • 公開日・更新日が1年以内
    • 印象操作していない

    ひとつずつ見ていきましょう。

    ドメインを指定する

    「ドメイン」とは、簡単に言えばネット上の住所です。URLが「https://linkeeps.com/」ならドメイン名は「linkeeps.com」です。

    ドメインは基本的に選べるのですが、特定の組織にしか使えないドメインもあります。例えば「go.jp」や「lg.jp」のドメインは政府関連であり、公的機関による情報発信を意味します。

    ドメイン使える組織
    go.jp政府機関、独立行政法人
    lg.jp地方公共団体
    ac.jp大学などの高等教育機関
    ed.jp小学校・中学校
    or.jp財団法人、NPO法人、医療法人
    co.jp日本で登記された企業

    ドメインを指定して検索すると、正確性の高い情報を効率的に得られます。単純に「風邪対策」と調べた結果と、「風邪対策 go.jp」で調べた結果を比較してみましょう。

    ドメインを指定すれば企業ホームページや個人サイト・掲示板を除外できるので、とても便利ですよ。

    専門家が執筆・監修している

    ドメインから運営者(組織)はある程度分かりますが、さらに「記事を書いた人・監修した人が誰か」もチェックしましょう。その分野において経験や知識を持つ専門家が提供する情報は、正確性や信頼性が高いと判断できます。

    専門家の例
    • 弁護士
    • 司法書士
    • 公認会計士
    • 税理士
    • ファイナンシャルプランナー
    • 管理栄養士

    情報を鵜呑みにする前に、記事に関わった人物を確認し、その専門性や経歴を確認してくださいね。

    公開日・更新日が1年以内

    古い情報は正しくない可能性が高く、誤った情報を信じ込むことになるかもしれません。特に、科学技術や法律・医療など変化が激しい分野を調べる場合、最新情報を反映しているかが重要です。

    記事の公開日や最終更新日を必ず確認しましょう。ページ上部に日付が載っているケースがほとんどです。おおよそ1年を過ぎたら「古い」と考えてよいでしょう。

    Google検索ではオプションで期間を指定できます。例えば「花粉症」を期間指定せず検索した結果と、1年以内で検索した結果を見比べてみましょう。

    期間指定した結果(右側)では、「今年の花粉症の傾向は?」といった記事が上位表示されていますね。

    ここからは、oogle検索で期間を指定する手順を説明します。

    1. 検索結果で「ツール」をクリック

      いつも通り、調べたいキーワードを入力して検索します。検索結果ページで「ツール」をクリックします。

    2. 「期間指定なし」をクリック

      「期間指定なし」部分をクリックします。

    3. 期間を選択

      期間を選択します。例えば「1年以内」を選ぶと再検索が始まり、過去1年間に公開または更新された記事のみが表示されます。

    毎回設定するのがめんどくさい方は「ato-ichinen」という拡張機能を使うといいですよ。アクティブにしている間は自動的に1年以内のページしか検索結果に表示されません。

    印象操作していない

    情報の信頼性を判断する上で「印象操作が行われていないか」も忘れてはいけません。特に、データやグラフは細部まで注意深く確認してください。

    例えば、ある健康食品の販売サイトが「売上が前年比で大幅に向上」と主張し、棒グラフを載せているとします。

    もしグラフの縦軸(目盛り)が0から始まっていない場合、わずかな売上の変化が大きく見えます。製品の人気が実際よりも高いように見せようとしているのかもしれません。

    万が一情報操作を意図した不適切なグラフを掲載しているサイトは、信頼できるリソースとは言えません。より公平な視点から情報発信しているサイトを探しましょう。

    信頼できる情報源サイト一覧

    ここからは信頼できる情報源として、おすすめできるサイトを紹介します。主に政府機関や専門家が発信するリンクURLです。迷ったらe-Statから調べていくといいでしょう。

    e-Stat

    e-Stat(政府統計の総合窓口)は、日本の公式統計を一気に検索・閲覧できる政府統計のポータルサイトです。経済、人口、社会、文化などさまざまな分野の統計データが含まれています。

    まずはここで検索すると、効率よく欲しい情報が見つかると思いますよ。

    総務省

    総務省の広報・報道は、政府の政策や取り組みについて理解を深めるための重要な情報源です。大臣や大臣政務官の会見や発言、報道資料やパンフレットなどを幅広く提供しています。

    経済産業省

    経済産業省(METI)は主に産業に関する統計を公表しています。製造業・建設業・卸売業・不動産業などの売上(経済状況)を調べたい時に重宝しますよ。

    https://www.meti.go.jp/statistics/index.html

    厚生労働省

    厚生労働省は、情報提供を通じて、国民の生活の質の向上を目指しています。国民の健康、福祉、介護、雇用、賃金に関するデータを提供。

    社会的な課題について一次情報を調べたいなら、ここをチェックするとよいでしょう。

    e-ヘルスネット

    e-ヘルスネット(厚生労働省)生活習慣に関連する病気や、習慣を改善するための情報を提供しています。厚生労働省が選定した専門家による信頼できる情報源で、健康管理に役立つ内容が豊富です。

    e-Gov法令検索

    e-Gov法令検索は、日本の法律や政令・条例などを検索できる便利なサイトです。法令の正確な内容を知りたいときや、具体的な法的根拠を調査する際に役立ちます。

    法令の最新の改正情報も反映されるため、常に正確な情報を参照できますよ。

    CiNii

    CiNii Research図書・雑誌・博士論文などの学術情報を検索できるデータベースサービスです。専門家や有識者による研究成果を引用したい時におすすめです。

    J-STAGE

    J-STAGEは科学技術情報の発信・流通をサポートする電子ジャーナルプラットフォームです。日本発表の多くの学術誌にアクセス可能です。

    Google Scholar

    Google Scholar学術専門誌や論文・書籍から検索できる無料のサービスです。特定の研究論文を探している場合におすすめです。

    Google Scholarにアクセスしたら、キーワードや著者名・出版物のタイトルを入力、検索するだけ。期間や言語を絞ることも可能です。引用された回数も表示されるので、その情報がどの程度注目されているかも把握できます。

    国立国会図書館インターネット資料収集保存事業

    国立国会図書館インターネット資料収集保存事業は、国の機関や地方自治体・大学などのウェブサイトを収集・保存しています。過去の情報も含めて検索可能で、日本の社会や文化・政策の変遷を追えます。

    国民生活センター

    国民生活センターは消費者問題に関する調査・研究結果を公開しています。消費者の立場から見た情報が得られるため、生活に密接に関連する問題の解決や予防策の参考になります。

    まとめ

    今回は信頼できる情報源を探すためのポイントと、具体的なおすすめサイトを紹介しました。

    インターネットは便利なツールですが、情報の質を見極める力も必要です。記事を書く際は、信頼できるソースから引用・参考にしましょう。

    なお、引用は正しい方法で行わないとトラブルになりやすいので注意!こちらの記事もチェックしてみてくださいね。