「ホームページのアクセスは増えたのに、問い合わせにつながらない…。」
コンバージョン率(CVR)が上がらないその理由は導線にあるかもしれません。
200サイト関わって分かったのは、「離脱を促しているケース」が多いことです。
そこで今回はホームページ導線設計で陥りやすい落とし穴を紹介します。
1.サイドバーで目移り
あなたのホームページではサイドバーを表示していますか?
これまではサイドバー有り(2カラム)が主流でしたが、最近はサイドバー無し(1カラム)が人気です。
サイドバーを設置すると情報量が増え、回遊率が上がります。
その一方で導線とは異なる動きをしてしまいがち。
ホームページの目的が売上ならコンバージョン率(CVR)が最優先。
サイドバーの「人気記事ランキング」や「カテゴリ」に目移りさせず、「お問い合わせ」や「資料請求」まで誘導すべきです。
1カラムのほうが記事に集中でき、最後まで読んでもらえます。
なんとなくサイドバーを表示させているくらいなら、非表示に切り替えてみてください。
2.いきなりWebプッシュ通知
「〇〇からの通知を許可しますか?」
初めて訪れたWebサイトで、このようなポップアップを見たことがあるでしょう。
思わず「拒否」を選んでいませんか?
このときの気持ちは「早く記事読みたい。うざい。」ですよね。
「なんか嫌だ、別のサイト見に行こう。」とも思うかもしれません。
WebブラウザのFirefox調べによると、Webプッシュ通知を表示されて「拒否」を選ぶ人が99%だそうです。
アクセスした人ほぼ全員に、一瞬でマイナスイメージを与えているんですね。
その心理状態で「他のページ見てみよう」「サービスを購入しよう」となるでしょうか?
アクセス直後のWebプッシュ通知は購読者を増やせない上に、見込み客をみすみす逃していると言えます。
3.ページ分割でPV底上げ
「次のページを読む」。
記事をいくつかに分ける、「ページ分割」や「ページネーション」と呼ばれる手法を使っていますか?
ページ分割の良いところはPV数を稼げる点です。
ひとつの記事を10分割すればPVは10倍、PV目標を楽々クリア!!
…確かにPVは上がるのですが、コンバージョン(CV)率は上がりません。
ユーザーは「欲しい情報を早く見つけたい」と思っています。
余計なクリック・タップはしたくないし、読み込み時間がかかるのは嫌。
つまり、ページ分割は最後まで読まずに離脱する人が増えます。
細切れの「次のページへ」は即やめましょう。
4.CTAを表示しない
重要なのに、意外と忘れがちなのがCTAです。
CTAとは「Call To Action」の略で、日本語では「行動喚起」と言います。
記事の途中や直後にCTAを表示させ、以下のような行動を促します。
- 購入
- 資料請求
- お問い合わせ
- 会員登録
- クーポン獲得
- ホワイトペーパー獲得
コンバージョン率(CVR)を高めたければ、ユーザーに「何をして欲しいのか」明確にしましょう。
5.離脱防止ポップアップ
想像してみて下さい。
ふらっと服屋に入ったものの、特に欲しいものがなさそうだ。
帰ろうとしたら、突然声をかけられる。
「ちょっと待ってください!今だけ30%オフなんですよ!」
…いや、もう帰るので…。
嫌になりますよね。
それがホームページ上の離脱防止ポップアップ。
「閉じるボタン」や「戻るボタン」を押したときに、ポップアップを表示して引き止めているのです。
無理やり導線に戻そうとするのはやめましょう。
もしかしたらユーザーは他のサイトと比べるために一旦閉じただけかもしれません。
ゴリ押ししてくるホームページに、再度戻ってこようと思うでしょうか?
まとめ:HP導線設計の落とし穴を回避しよう
今回はホームページ導線設計で陥りやすい落とし穴を紹介しました。
1.サイドバーで目移り
2.いきなりWebプッシュ通知
3.ページ分割でPV底上げ
4.CTAを表示しない
5.離脱防止ポップアップ
導線設計で大切なことは「ユーザーの立場になって考える」ということです。
ユーザーの気持ちに寄り添った、分かりやすい導線設計ができれば、コンバージョン率(CVR)改善につながるでしょう。