「ホームページのアクセスは増えたのに、問い合わせにつながらない…。」
コンバージョン率(CVR)が上がらない理由は、導線にあるかもしれません。
200サイトの運営に関わって分かったのは、「知らずに離脱を促しているケース」が多いということです。
そこで今回はホームページ導線設計で陥りやすい落とし穴を紹介します。
ホームページ導線設計で陥りやすい落とし穴
導線を考えずにサイト運営していると、間違えてしまいがちなポイントはこちら。
- 欲張って3カラムデザインを選ぶ
- いきなりWebプッシュ通知
- ページ分割でPV底上げ
- CTAを表示しない
- 離脱防止ポップアップ
詳しく確認してみましょう。
欲張って3カラムデザインを選ぶ
ホームページを「3カラムデザイン」にしていませんか?
左右にサイドバーをつければ、一度にたくさん情報を見せられるので、つい選びたくなりますよね。
ただ、3カラムはユーザーのことを考えるとおすすめできません。
- 記事本文が表示される範囲が狭く、読みにくい
- たくさんの情報があって、集中できない
- 他の記事を読みたくても、探すのが大変
「読みにくい」「使いにくい」と思われてしまうとページ滞在時間が短く、離脱率が高くなります。
つまりGoogleからの評価も上がらず、上位表示が難しくなってしまうのです。
よっぽどの理由がない限り、サイドバーは左右どちらかに減らしましょう。
いきなりWebプッシュ通知
「〇〇からの通知を許可しますか?」
初めて訪れたWebサイトで、このようなポップアップを見たことがあるでしょう。
思わず「拒否」を選んでしまいますよね。
このときの気持ちは「早く記事読みたい。うざい。」ですよね。
「なんか嫌だ、別のサイト見に行こう。」とも思うかもしれません。
WebブラウザのFirefox調べによると、Webプッシュ通知を表示されて「拒否」を選ぶ人が99%だそうです。
アクセスした人ほぼ全員に、一瞬でマイナスイメージを与えているんですね。
その心理状態で「他のページ見てみよう」「サービスを購入しよう」となるでしょうか?
アクセス直後のWebプッシュ通知は購読者を増やせない上に、見込み客をみすみす逃していると言えます。
ページ分割でPV底上げ
記事をいくつかに分ける、「ページ分割」や「ページネーション」と呼ばれる手法を使っていますか?
ページ分割の良いところはPV数を稼げる点です。
ひとつの記事を10分割すればPVは10倍、PV目標を楽々クリア!!
…確かにPVは上がるのですが、コンバージョン(CV)率は上がりません。
ユーザーは「欲しい情報を早く見つけたい」と思っています。
余計なクリック・タップはしたくないし、読み込み時間がかかるのは嫌。
つまり、ページ分割は最後まで読まずに離脱する人が増えます。
細切れの「次のページへ」は即やめましょう。
CTAを表示しない
重要なのに、意外と忘れがちなのがCTAです。
CTAとは「Call To Action」の略で、日本語では「行動喚起」と言います。
記事の途中や直後にCTAを表示させ、以下のような行動を促します。
- 購入
- 資料請求
- お問い合わせ
- 会員登録
- クーポン獲得
- ホワイトペーパー獲得
コンバージョン率(CVR)を高めたければ、ユーザーに「何をして欲しいのか」明確にしましょう。
離脱防止ポップアップ
想像してみて下さい。
ふらっと服屋に入ったものの、特に欲しいものがなさそうだ。
帰ろうとしたら、突然声をかけられる。
「ちょっと待ってください!今だけ30%オフなんですよ!」
…いや、もう帰るので…って、嫌になりますよね。
それがホームページ上の離脱防止ポップアップ。
「閉じるボタン」や「戻るボタン」を押したときに、ポップアップを表示して引き止めているのです。
無理やり導線に戻そうとするのはやめましょう。
もしかしたらユーザーは他のサイトと比べるために一旦閉じただけかもしれません。
ゴリ押ししてくるホームページに、再度戻ってこようと思うでしょうか?
ホームページを成果に導く改善策
やりがちな失敗を確認した上で、ではどうすればいいのか?を考えてみましょう。
- サイドバーは厳選し、記事本文に集中してもらう
- Webプッシュ通知・離脱防止ポップアップの効果を確認する
- Google公式の情報を確認する
サイドバーは厳選し、記事本文に集中してもらう
「サイドバーに何を載せるか」問題ですが、一番大切なのは記事本文です。
ユーザーは調べたいことがあり、ホームページにたどり着いています。
まずは記事を集中して読めるようにしましょう。
そのため、サイドバーはできるだけ4個までに絞ります。
おすすめの内容はこちら。
- プロフィール(サイト運営者)
- 目次
- 人気ランキング
- バナー(CTA)
できるだけコンテンツの邪魔にならないデザインにしましょう。
Webプッシュ通知・離脱防止ポップアップの効果を確認する
Webプッシュ通知・離脱防止ポップアップを設置することで効果が出るケースもあります。
一度設置してみるのはいいことだと思います。
しかし「設置したから終わり」ではなく、本当に成果につながっているのか?を確認してみてください。
ページ滞在時間が10秒など極端に短い場合、良かれと思った施策が逆効果になっているかもしれません。
Google公式の情報を確認する
SEO対策やサイトパフォーマンスの改善について、Googleは具体的に説明していません。
私達コンサルや解析士は予想をもとに施策を考えています。
ただし、中には「サイトを危険にさらす施策を提案する」人もいます。
自分自身で判断して、サイトを守るしかありません。
Googleは細かい条件などは公開していませんが、大まかな評価基準は公開しています。
例えばGoogle 検索セントラルでは、以下のような行為はGoogleの検索結果に表示されなくなる、とハッキリ書かれています。
次のような手法を使用しないようにします。
検索ランキングを操作することを目的としている自動生成コンテンツリンク プログラムへの参加
オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
構造化データのマークアップの悪用
Google への自動化されたクエリの送信
Googleは、ユーザーを大切にするサイトを評価しているようです。
まとめ
今回はホームページ導線設計で陥りやすい落とし穴を紹介しました。
- 欲張って3カラムデザインを選ぶ
- いきなりWebプッシュ通知
- ページ分割でPV底上げ
- CTAを表示しない
- 離脱防止ポップアップ
導線設計で大切なことは「ユーザーの立場になって考える」ということです。
ユーザーの気持ちに寄り添った、分かりやすい導線設計ができれば、コンバージョン率(CVR)改善につながるでしょう。