カタカナ語は文章に専門性や説得力を加えられますが、使い過ぎないように気をつけましょう。
多用すると、読者に「わかりにくい」「うざい」と思われ、離脱の原因になってしまいます。 

そこで今回は避けたいカタカナ語と言い換え例、カタカナ語を使う判断基準について説明します。

リンキープス   ライター兼コンサル

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    避けたいカタカナ語一覧

    避けた方がよいカタカナ語と言い換え例をまとめました。
    カタカナ語をつい使ってしまいそうな時に役立ててください。

    カタカナ語日本語言い換え
    アジェンダ議題
    アカウンタビリティ説明責任、責務
    アサイン割り当てる、任せる
    アグリー賛成、同意
    イシュー問題、課題、論点
    キャッチアップ遅れを取り戻す
    コアコンピタンス他社に真似できない強み
    オンスケ予定通りに進んでいる(遅れがない)状態
    タスク仕事、作業
    スキーム計画、構想
    セクター部門
    マネタイズ収益化、収益を上げる
    シンクタンク調査研究機関、専門家グループ
    クロージング契約締結、商談成立
    コンプライアンス法令遵守
    サマリーまとめ、要約
    バッファ(時間的)余裕、ゆとり
    ジャストアイディアただの思いつき
    タイトスケジュールが厳しい状態
    デッドライン締切、期限
    ソリューション解決策
    コミット約束、決意
    エビデンス証拠、根拠
    コンセンサス合意
    ペンディング保留、先送り
    ベンチマーク基準、指標、目標とするWebサイト
    フィックス確定、決定
    プライオリティ優先順位
    リスケ計画や日程を再調整する
    イノベーション新しいアイデア、革新
    イニシアティブ主導権、主体性
    プラットフォーム基盤、サービス提供基盤
    マイルストーン作業工程や計画の節目
    インセンティブ報奨、動機づけ
    アウトソーシング外部委託、外部業者に依頼
    ブランディングブランド戦略、ブランド構築
    スタートアップ新興企業、ベンチャー企業
    インターフェース画面、操作画面
    ペンディング保留中
    フィックス決定、確定
    バリュー価値
    シナジー相乗効果
    リソース資源、手段
    ナレッジ知識、ノウハウ
    ファシリテート会議の進行
    ボトルネック目的達成までの課題や障害
    ローンチ発売、立ち上げ

    カタカナ語を使いすぎるデメリット

    カタカナ語を過剰に使用すると、読者にネガティブな印象を与える可能性が考えられます。

    カタカナ語を使いすぎると
    • 意味が理解しにくい
    • 「頭良いだろ」感がイラっとする
    • 古臭い印象になる

    デメリットを具体的にみていきましょう。

    意味が理解しにくい

    カタカナ語によっては普及率が低く、相手が意味を知らないこともあります。
    過剰に使用すると、相手が文章を理解するのが難しくなり、誤解や混乱を招く可能性が高まります。

    また、「文章を読んでも意味が分からない」は「読みにくい」につながり、読者がページを閉じてしまう要因にもなるでしょう。

    「頭良いだろ」感がイラッとする

    カタカナ語を頻繁に使用すると、相手に「意識高い系」「自己顕示欲が強いんだな」「使いたがる人はダサい」と思わせてしまうかもしれません。

    読者としてはこれ以上読む気がせず、他のサイトへ移ってしまうでしょう。

    古臭い印象になる

    カタカナ語の中には過去に流行したものの、現在使われていないものがあります
    特に、若い世代向けの記事において、古いカタカナ語を使うと時代遅れの印象を与えてしまいます。

    例えば昭和・平成に当たり前に使われていた「テレコ(入れ違い)」「パンピー(一般人)」。令和ではほぼ聞きませんよね。

    カタカナ語を使う?言い換える?迷ったときは

    カタカナ語を使うかどうかの判断基準は、以下の3つが挙げられます。

    カタカナ語を使うかどうかの判断基準
    • (相手が)普段使っているか
    • (自分が)正確な意味を知っているか
    • 日本語に言い換えると不自然か

    この基準を踏まえて、本当にカタカナ語を使用して問題ないか考えてみましょう。

    (相手が)普段使っているか

    文章はコミュニケーションです。
    まず、そのカタカナ語を「相手が知っているかどうか」が重要です。

    すでに日本語に定着していると考えられるもの、例えば「ストレス」「アイデア」「イメージ」ならそのまま使って構いません。
    また、読者が特定の業界人で、その用語を普段使っている場合、文章に取り入れてもOKでしょう。

    しかし、読者の知識レベルがバラバラで、知らない人が多そうな場合は日本語へ言い換えましょう。
    使っていいか悩むくらいなら、避けた方が無難です。

    情報が少し古いですが、カタカナ語の認知率・理解率・使用率【使用率順】 | 文化庁 を参考にするのもいいでしょう。

    (自分が)正確な意味を知っているか

    カタカナ語をきちんと知らないまま使用すると、誤用や混乱を招いてしまいます。
    特に複数の意味(概念)を持っている用語には注意してください。

    例えば「フィックス」は通常「固定」「確定」を指すものの、「修正」として使うケースもあります。
    意味が曖昧だと、読む側もどのように受け取っていいのか分からず、イライラしてしまうでしょう。

    カタカナ語を選びたくなったら「正確な定義や意味を説明できるのか?」と自問自答してみてください。
    もしカタカナ語を使うとしても「フィックス(確定)」のように補足するなら、読者に嫌な感じを与えずに済むかもしれません。

    日本語に言い換えると不自然か

    カタカナ語は日本語で言い換えたほうが、より自然な表現になるケースがほとんどです。

    ただ、通貨などの単位をあらわすもの、地名や国名など言い換える必要がないものもありますね。
    日本語で説明した方が冗長になってしまったり、分かりにくかったりするならカタカナ語のままでもいいでしょう。

    例えば「クラウドソーシング」を「ネットを介して、不特定多数に業務委託するビジネス形態」と言い換えると、長ったらしいですよね。

    まとめ

    カタカナ語を使いすぎると、読者に「難しそう」「よく分からない」といったネガティブなイメージを与えてしまうかもしれません。
    ページ離脱の原因となってしまうので、できれば避けたいところです。

    カタカナ語を完全に排除する必要はありませんが、相手の理解度や文脈を踏まえて言い換えたほうがいいかどうか考えてみましょう。