Googleの検索結果に「Wayback Machine(ウェイバックマシン)」機能が追加されました。
「Wayback Machine」とは、Webサイトの過去バージョンが見られるサービスです。競合サイトの変化をチェックできるため、サイト運営者に人気です。
この記事では、検索結果からWayback Machineを使う方法や注意点について解説します。過去のデータを活用して、サイト改善に役立ててくださいね。
Google検索に「Wayback Machine」機能が追加
2024年9月11日(現地時間)、GoogleとInternet Archiveの連携により、Google検索結果ページに「Wayback Machine」機能が追加されました。
この新機能を使えば、検索結果のリンクから直接、指定したWebページの過去バージョンを閲覧できます。
Wayback Machineとは
Wayback Machine(ウェイバックマシン)は、公開されているWebページのスナップショットを収集・保存するサービスです(無料)。
サイトが閉鎖されたりコンテンツが変更されたりしても、過去の情報を簡単に確認できるため、特にホームページ担当者やマーケティング担当者に支持されています。
例えば、「競合サイトがどのようにリライトしたか確認したい」「削除されたコンテンツを再度確認したい」ときに役立ちます。
Google検索のキャッシュ機能は廃止
以前は、Google検索結果の「キャッシュ」リンクをクリックすることで、ページの過去の状態を簡単に確認できました。
例えば、サーバーがダウンしている場合や、ページが削除されてしまったときでも、内容を確認することができたのです。しかし、残念ながら現在は利用できません。
キャッシュ機能を使って競合サイトをチェックしていた方は、今後はWayback Machineを活用しましょう。
検索結果からWayback Machineを使う手順
Googleの検索結果からWayback Machineを使って、ページの過去バージョンを確認する手順を紹介します。
- 検索結果で「3つのドット」をクリック
Google検索結果ページで、対象URLの右側にある「3つのドット」をクリックします。
- 「このページの詳細」→「以前のバージョンを見る」をクリック
右側メニューの中から「このページの詳細」をクリックします。
別ページが開いたら「以前のバージョンを見る( Internet Archive’s Wayback Machine)」をクリックします。
- 過去バージョンが表示される
Wayback Machineを通じて該当ページの過去バージョンが表示されます。※表示される間に数分かかります。
現時点で、検索結果から表示されるのは直近のページだけです。もっと古いデータを見たい場合はWayback Machineの公式サイトを利用してください。
公式サイトではカレンダー形式で特定の日付を選んで、過去のデザインやコンテンツの変化を把握できます。
Wayback Machineの注意点
Wayback MachineはSEO対策に便利なツールですが、利用する際に注意したい点があります。
- リンクが表示されない場合もある
- すべてのページを確認できるわけではない
- 文章やイラストをマネしない
ひとつずつ見ていきましょう。
リンクが表示されない場合もある
検索結果にWayback Machineのリンクが表示されないケースもあります。理由は以下の3つが考えられます。
- 権利所有者がアーカイブを拒否している
- 著作権やプライバシーに関するポリシーに違反している
- サイト運営歴が短い
Wayback Machine公式サイトでもアーカイブが存在しないようなら、他の手段で情報を収集してください。
すべてのページを確認できるわけではない
Wayback Machineの保存頻度はサイトによって異なり、1ヶ月以上もスナップショットが記録されていないことも珍しくありません。
そのため、競合サイトのリライトを調べたい場合でも、希望するタイミングの情報が見つからないかもしれません。
その場合はWayback Machineの公式サイトにて手動保存しておくとよいでしょう。
- 保存したいURLを入力
Wayback Machine公式サイトにアクセスします。トップページにある「Save Page Now」の検索窓に保存したいURLを入力します。
- 「SAVE PAGE」ボタンをクリック
検索窓下の「SAVE PAGE」ボタンをクリックします。
- 保存完了
保存が完了すると「A snapshot was captured. 」と表示されます(通常1分程度)。
文章やイラストをマネしない
Wayback Machineを使うと、過去のページを簡単に閲覧できます。サイト改善に役立てたいとしても、上位サイトをそのままコピーすることは絶対に避けましょう。
サイトに掲載されている文章や画像・イラストなどのコンテンツは著作権で保護されており、無断で複製・使用すると著作権侵害となります。権利者から「著作権侵害」として訴えられ、使用差し止めを求めらるでしょう。
過去のページを見てヒントを得るのはよいですが、あくまで参考にとどめ、自分の言葉やアイデアを取り入れてオリジナルのコンテンツを作成してください。
まとめ
Googleの検索結果に「Wayback Machine」機能が追加され、過去のページを手軽に確認できるようになりました。競合サイトの変化を把握して、ぜひ自社サイトの改善に役立ててください。
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