9月17日、Googleは画像の出所を証明する技術「C2PA」の導入を発表しました。

ユーザーはGoogle検索や広告・YouTubeで、コンテンツがどのように作成・編集されたかを確認できるようになります。

この記事では、C2PAの概要とGoogleの発表内容を分かりやすく解説します。

C2PAとは

C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)は、デジタルコンテンツの出所や信憑性を証明するための標準を策定する団体です。写真や動画・音声など、あらゆるデジタルコンテンツが対象です。

例えば動画が、カメラで撮影されたものなのか、ソフトウェアで編集されたものなのか、あるいは生成(ジェネレーティブ)AIによって作成されたものなのかを識別するための仕組みを提供します。

ユーザーはコンテンツの来歴が分かり、デマや誤情報に踊らされずに、正しい判断を行えるようになります。

Google、C2PA導入へ

Googleは、2024年2月にC2PAの運営委員会メンバーとして参加し、開発を積極的に支援してきました。

そして9月17日、Googleの主なサービスにC2PAを導入し、ユーザーにコンテンツの信頼性を保証すると発表しました。

GoogleがC2PAを導入する予定のサービス
  • Google検索
  • Google広告
  • YouTube

それぞれ分かりやすく説明します。

Google検索

画像検索、Googleレンズ、「かこって検索」が対象です。

C2PAのメタデータが含まれる画像が表示される場合、「この画像について」機能を通じて、AIツールで作成・編集されたかどうかを確認できるようになります。

ニュースやSNSなどで流れる画像が本物かどうか、ユーザーが自ら確認できるようになるため、デマ情報や偽造画像の拡散を防げるでしょう。

Google広告

Google広告では、使用されている画像や動画が、AIツールで生成されたものかどうかを示します。

例えば、広告キャンペーンに使われる画像がAIで生成されたものである場合、その情報を元に広告の表示方法やポリシー適用の判断が行われるようになります。

YouTube

YouTubeも、2024年年内にC2PAが導入される予定です。

視聴者は動画がオリジナルの映像なのか、それともAIによる加工が施されているのかなどを簡単に確認できるようになります。

まとめ

生成AIが普及する今、画像や動画が「どのように作成されたのか」を知ることは、正しい判断を行うための重要なポイントです。

Googleが主要サービスにC2PAを実装することで、ユーザーは安心してコンテンツを利用できるようになります。

今後、C2PAはさらに多くのプラットフォームやサービスに広がっていくため、情報を発信する側は透明性と信頼性がより求められるようになるでしょう。

引き続きGoogleのお知らせやアップデートに注目し、適切な対策を取っていきましょう。

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