Chat GPTなどAIを使えば記事作成が楽になりますが、安易に使うのはおすすめできません。
自動生成された文章をそのまま公開すると、記事の質が安定せず、Googleからの評価が下がるリスクがあるためです。
そこで今回はAIを記事制作に使うメリット・デメリットや「SEO対策に使えるか」を説明するので、確認した上で導入するかどうかを決めましょう。
AIライティングのメリット
AIに書いてもらったほうが楽ですし早いです。
ここではAIを記事制作に使うメリットを紹介します。
- 文章で悩む時間が短くなる
- ライターに依頼するよりは安い
- 大量の記事を作れる
- 記事のアイデアを出してくれる
文章で悩む時間が短くなる
AIを使うと文章で悩む時間がグッと短くなります。
人間が1記事書くのに要する時間は、文字数にもよりますが3〜5時間と言われています。
しかしAIに書いてもらえば、1,000文字程度なら1〜2分で完成!
構成を考えたり言葉を選んだりといった時間を短縮できるので、他の仕事に時間を使えます。
例えばChatGPTで「AIを記事制作に使うと、効率性がどう向上するのか説明して」と入力すると、以下の回答が1〜2分で返ってきます。
ライターに依頼するよりは安い
AIを使うと、ライターに依頼するよりコスト削減になります。
ライターに依頼する場合、1文字あたり1〜3円が相場ですから、2,000文字で2,000円〜6,000円かかります。
しかしAIツールの相場は月数千円、中には無料で使えるものもあります。
ChatGPTはなんと無料で使えます! ※2023年2月9日時点
大量の記事を作れる
AIは時間をかけずに文章を作成できるため、大量の記事作成が可能です。
企業サイトやホームページで安定的に集客するには100記事は必要と言われています。
例えば一人の人間が100記事を作ろうと思えば、早くても1日2記事、つまり50日程度はかかります。
しかしAIなら1記事を数分〜数十分で書き上げるため、1日10記事も夢ではありません。
ビジネスはスピード勝負。
AIをうまく使って100記事を10日程度で終わらせれば、競合にも勝ちやすくなります。
記事のアイデアを出してくれる
AIはあなたが思いつかないようなアイデアを出してくれることがあります。
既存コンテンツの膨大な情報を活用して、幅広い話題や表現を提案してくれます。
例えばChat GPTに「AIを記事制作に使うメリットを教えて」と聞いてみると、以下のように答えてくれました。
「一貫性の確保」や「多言語対応」は自分では思いつかなかったので、思わず「確かに!」と言ってしまいました。
記事ネタに困ったときにも役立ちます。
AIライティングのデメリット
AIは現在ある情報をもとにして、文章に落とし込みます。
そのため情報が古かったり、間違っていたりするケースもあります。
- ファクトチェック(事実確認)が必要
- 修正作業が必要
- 有料プランは割高に感じる
- 最新情報は反映されない可能性あり
- コピーコンテンツと判断されるリスクあり
AIを記事制作に使う前にデメリットもしっかり理解しておきましょう。
ファクトチェック(事実確認)が必要
AIは情報をもとに文章を作成しますが、すべて正しいとは限りません。
そのため記事を公開する前に人間によるファクトチェック(事実確認)が必要です。
事実と異なる情報を公開していればサイトや運営者への信頼性が下がってしまうので、必ず自分の目で確かめてください。
例えばChat GPTに、存在しない猫の品種「マンチョンラット」について聞いてみました。
「”Manx Longhair” (マンチョン・ロングヘア) は、猫の品種の一つです。」と答えていますが、おそらくマンクスという猫の説明に切り替わっています。
「マンチョンラット」は私がテキトウに作った品種ですから、「そんな猫いません」が正解なのです。
何も知らずに読んだ人は「マンチョン・ロングヘアという猫がいるんだな」と思うでしょうね。
修正作業が必要
AIは、人間による文章とは比較にならないクオリティの文章を生成することもあります。
- 不自然な日本語になっている
- 意図した意味が正確に反映されていない
- 人間の感情や思考を理解していない
- 文章の語尾が連続して「です」「ます」になっている
いくらAIで文章を早く作成できても、ユーザーに響かなければ売上につながりません。
公開前にあなたが修正し、自然な文章になるように手を加えましょう。
有料プランは割高に感じる
AIライティングツールは便利ですが、少し割高に感じるかもしれません。
例えばCatchyのProプランは月額9,800円です。
ライターに依頼するよりは安いですが、生成された文章が使い物にならないケースもあります。
結局自分で直したり、構成を自分で決めたりすることを考えると、「ちょっと高いかも」と思いますよね。
最新情報は反映されない可能性あり
AIライティングツールの生成した文章には最新情報が反映されない可能性が高いです。
例えばChat GPTに、Googleが2023年2月6日に発表した「Bard」について聞いてみました。
Chat GPTは「デバグするためのコードエディタです。」と答えていますが、実際は「Google検索に導入したAI」です。
Bardに関する情報がまだそこまで多くない=参考にできる情報が少ないため、正しく答えられなかったのでしょう。
「まだあまり記事にされていない情報」をAIに書いてもらうのは難しいんですね。
コピーコンテンツと判断されるリスクあり
AIライティングツールで作成した文章は検索エンジンからスパム判定を受ける恐れがあります。
同じキーワードの場合、似たような文章が生成されるかもしれません。
結果Googleからコピーコンテンツと判断され、ペナルティを受けるかもしれないのです。
そうなると上位表示は期待できないでしょうし、そもそも検索結果に表示されないケースも考えられます。
SEO対策にAIを活用するポイント
AIに記事を書かせると時間短縮になりますが、出来上がった文章をそのまま公開するとSEOに悪影響を及ぼすかもしれません。
ただし、使い方によっては記事の質アップや検索順位アップにつながります。
ここからはSEO対策にAIを活用するためのポイントを具体的に説明します。
- 関連キーワードを含めて、下書きを作ってもらう
- 独自の体験を書き加える
- 専門家に記事監修してもらう
関連キーワードを含めて、下書きを作ってもらう
AIは、与えられたキーワードに基づいて文章を生成します。
適切なキーワードを指定すれば、関連キーワードも含んだ文章を作ってくれるため網羅性が高まり、上位表示される確率が高くなります。
例えばChat GPTに「AIを記事制作に使うメリット・デメリットについて記事を書きたい。関連キーワード・サジェストキーワードを提案して」と指示すると、以下のような答えが返ってきました。
この質問のあとに「提案してくれたキーワード・サジェストキードを使って2,000文字程度の記事を書いて」と指示すれば、下書き(たたき台)を素早く作れます。
下書き(たたき台)として、文章を作成してもらうのはアリでしょう。
独自の体験を書き加える
Googleが記事を評価する基準のひとつに「E-E-A-T」があります。
「E-E-A-T」とは「体験」「専門性」「権威性」「信頼性」を意味します。
Google の自動システムは、さまざまな要因に基づいて優れたコンテンツをランク付けするように設計されています。関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが優れたエクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T を示しているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。
有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers
「実際に商品を使ってみた」「場所を訪れた」などの実体験を書き加えることで、よりGoogleに評価される記事となるでしょう。
専門家に記事監修してもらう
AIが記事のトピックに関連する知識を十分に持っていない場合には、間違った情報を書いてしまうケースがあります。
そのため、手作業による確認作業が不可欠です。
サイト運営者やライターがチェックするのも良いですが、特におすすめなのは専門家に監修してもらうことです。
間違っている場合は修正を加えたり、専門家の視点から独自の情報を加筆してもらったりすれば、記事の価値を高められます。
質の良い記事を上げ続ければ読者からの信頼が高まり、Googleからの評価にもつながります。
AIがある程度書いた記事を専門家に修正・加筆してもらう、という流れが今後一般的になるかもしれません。
まとめ
今回はAIを記事制作に使うメリット・デメリットをまとめました。
AIで記事を作ると楽ですが、そのまま公開するとSEOにおいて評価が下がる可能性もあります。
そのため、SEO対策にAIを使いたい場合、使い方を工夫しなければいけません。
- 関連キーワードを含めて、下書きを作ってもらう
- 独自の体験を書き加える
- 専門家に記事監修してもらう
AIの特徴を知った上で、導入するかどうかを考えてみてくださいね。