「ホームページにサイト内検索機能って必要なの?」と導入を迷っている方へ。
検索機能があるほうが回遊率がアップしそうですが、状況によってはユーザーの利便性を下げるケースもあります。
そこで、この記事ではサイト内検索機能のメリット・デメリットについて解説していきます。
自社サイトの状況や目的に合わせて、サイト内検索を導入するかどうか考えていきましょう。
サイト内検索のメリット
サイト内検索のメリットをまとめてみました。
- 回遊率が上がりやすい
- キーワードが曖昧でも探せる
- サイトに不足しているコンテンツがわかる
- コンテンツ管理がしやすい
詳しく見ていきましょう。
回遊率が上がりやすい
サイト内検索機能を設置すると、回遊率が上がると言われています。
「回遊率」とは、サイトに訪問したユーザーが複数のページを見てまわった確率です。
最初に訪問したページから違うページにスムーズに誘導できれば回遊率が上がるというわけです。
サイト内検索がないと、ユーザーは目的のページがどこにあるかを探さなくてはなりません。
カテゴリをクリックしてみたり、人気記事ランキングをチェックしたり…。
見つけられなかった場合はサイトから離脱してしまいます。
サイト内検索機能があれば、ユーザーが知りたい情報を素早く見つけられるので、回遊率アップにつながると言えます。
キーワードが曖昧でも探せる
表記ゆれやキーワードサジェストに対応しているサイト内検索なら、キーワードが曖昧でも検索できます。
例えば検索したいキーワードに「seo」と入力して、「SEO」に一致した記事をピックアップしてくれれば便利ですよね。
他にも、キーワードを最後まで打ち込まなくても検索候補が出てくる「サジェスト機能」も、ユーザーにとって助かるでしょう。
ユーザーの手間が省け、検索間違いも防げます。
記憶が曖昧でもサイト内検索があれば情報を探しやすくなるでしょう。
サイトに不足しているコンテンツがわかる
サイト内検索機能では、ユーザーが検索したキーワードが記録されます。
サイト内検索でよく入力されているキーワードに対して、当てはまる記事がなければユーザーが求めている情報が不足しているかもしれません。
またはユーザーが欲しい情報を上手く見つけられていない可能性もあります。
検索履歴を参考に、コンテンツ不足やユーザーの求める情報の見直しを行ってみましょう。
コンバージョン率アップにつながる
「コンバージョン率(CVR)」とはWebサイトの成果を示す数字です。
たとえば「お問合せ」「購入」「資料請求」など、設定した行動をユーザーが起こした割合です。
サイト内検索があれば求めている記事や商品購入ページまで直行できるので、途中で離脱する可能性が下がります。
スムーズに目的のページまで誘導でき、コンバージョン率アップにつながるでしょう。
コンテンツ管理がしやすい
コンテンツが管理しやすいのもサイト内検索のメリットです。
サイト内検索機能は訪問者に利用してもらうのはもちろん、サイト運営側も古い情報を整理するのに役立ちます。
特に規模の大きいサイトだと膨大な数のコンテンツの中から古い情報を見つけるのは大変です。
そんなときに運営者側がサイト内検索を行うことで、古い情報ページの整理と更新が簡単に行えるでしょう。
サイト内検索のデメリット
サイト内検索のデメリットはこちら。
- 表示スピードが遅くなる
- サイトデザインにマッチしないことがある
- サイトマップや内部リンクでも十分
- 導入・設定がめんどくさい
表示スピードが遅くなる
サイト内検索機能を導入すると、サーバーに負荷がかかってしまいます。
すべてのページからキーワードに関連するページを探すのに労力を使うからです。
ページが重たくなると検索スピードや表示速度が下がり、ユーザーの離脱につながります。
スピードや離脱率の低下はSEOの表示順位が下がる原因でもあるため、サイト運営にも影響を与えるでしょう。
サイト内検索機能を導入する場合は、できるだけサーバーに負担をかけないツールを選択する必要があります。
サイトデザインにマッチしないことがある
サイト内検索は便利なツールですが、デザインのバリエーションはあまり多くなく、シンプルなものがほとんどです。
サイト全体のデザインに合っていなければサイトのイメージが崩れてしまいます。
さらに、自社サイトの機能が使いにくくなる場合もあるので注意が必要です。
導入前に、自社サイトとの相性が良いかどうかを考えなければいけません。
サイトマップや内部リンクでも十分
サイトマップや内部リンクなどのサイト構成がしっかりできていれば、サイト内検索は必要ではないかもしれません。
そもそもサイトマップは地図の役割があり、サイトの構造やコンテンツの一覧が分かりやすく記載してあります。
サイトマップを見ればどこに何があるかが一目瞭然なので、検索する手間が省けるというわけです。
内部リンクも設置していれば他のコンテンツへの誘導もスムーズに行えるため、サイト内検索機能を利用する人は多くないはずです。
サイトマップや内部リンクがあれば、十分サイト内検索の役割を担ってくれるでしょう。
導入・設定がめんどくさい
サイト内検索機能の導入は手間や費用もかかり、面倒と感じるかもしれません。
最初からWardPressテーマに入っているものもありますが、タグやカテゴリー検索のような細かい検索機能は使用できないケースがほとんど。
本格的なサイト内検索を求めているなら、「Googleカスタム検索」やプラグイン・専用ツールを使うことになります。
機能が豊富で使いやすいツールを導入したいなら、手間と料金がかかることを頭にいれておきましょう。
まとめ
今回はサイト内検索機能のメリット・デメリットについて解説しました。
回遊率が上がりやすく、コンバージョン率の改善も期待できますが、一方で表示スピードが遅くなったりといったデメリットも存在します。
「とりあえず定番だから」と入れておけばいいと考えるのはNGです。
今の自社サイトの状況や目的に合わせて、導入が必要なのかをしっかり考えてみましょう。