ChatGPTを活用する場面が増えると、過去の会話や生成結果を探すために時間がかかることがあります。
そんなときに便利なのが、無料で利用できるChrome拡張機能「ChatGPT to Notion」です。
会話内容をNotionに自動保存でき、チーム内での共有やプロンプト管理がスムーズに行えます。
この記事では、ChatGPT to Notionのメリットと操作方法を分かりやすく解説しますので、ぜひ導入してみてください。

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ChatGPT to Notionのメリット
ChatGPT to Notionは、生成した文章やアイデアをワンクリックでNotionへ保存できるChrome拡張機能です。
- プロンプトを共有できる
- NotionAIでブラッシュアップ
- コミュニケーションコストの削減
- 進捗管理・コンテンツカレンダーに活用
まずは、ChatGPT to Notionのメリットをひとつずつ確認していきましょう。
プロンプトを共有できる
ChatGPTで使用したプロンプト(指示文)をNotionに保存すれば、条件や文脈を保ったまま再利用できるため、作業効率が向上します。
例えば、ブログ記事構成や商品説明文の作成に使った指示文を整理しておけば、別の案件や異なる担当者でも同じ品質の成果物を生み出せます。
プロンプトをカテゴリや用途ごとに分類しておくと、必要な内容をすぐに検索できるのも利点です。
以下の記事では、ChatGPTで文章作成するためのプロンプトをまとめています。あわせてチェックしてみてください。
NotionAIでブラッシュアップ
Notion AIはNotionに搭載されている生成AIです。ChatGPTが生成した文章をさらに読みやすく整えたり、内容を補強したりできます。
ChatGPT to Notionを使えば、ChatGPTで作成したブログの下書きをNotionに保存し、その場で構成を整理したり、語尾や表現を調整して仕上げることが可能です。
ただし、Notion AIは無料プランでは20回までしか使えません(※月間リセットなし)。頻繁に使う場合は有料プランを検討してください。
プラン名 | 月額料金(年払い/1人) | Notion AIの利用制限 |
---|---|---|
プラス | 1,650円 | 20回まで |
ビジネス | 3,150円 | 制限なし |
エンタープライズ | 要問い合わせ | 制限なし |
コミュニケーションコストの削減
NotionにChatGPTの会話内容や関連資料を保存すると、必要な情報を即座に共有でき、やり取りの手間を大幅に減らせます。
例えば、営業資料や企画書をNotion上で共同編集すれば、メールでのやり取りや添付ファイルの送付が不要になり、最新情報を全員が同時にチェックできます。
コメント機能を使えば、特定のメンバーに質問や修正依頼を直接伝えられるのも便利ですね。結果として、情報伝達の抜けや誤解が減り、チーム全体の生産性向上につながるでしょう。
コンテンツカレンダーに活用
ChatGPTが提案した記事案やSNS投稿のアイデアをNotionに登録すれば、コンテンツ発信がスムーズになります。
例えば、カレンダーを利用し、公開日や担当者を設定すれば、進捗状況を全員が一目で把握できます。
複数人で執筆を進める場合も、タスクの優先度や締切日を共有できるため、業務の遅延や抜け漏れを防げるでしょう。
以下の記事では、販促につながる年間イベントを一覧でまとめています。毎月のネタ探しに困らないよう、ぜひチェックしてみてください。
ChatGPT to Notionを連携する手順
ここからは、ChatGPTとNotionを連携する手順を紹介します。事前に両方のアカウントを用意してください。
特に難しい作業はないので数分で終わります。
- Notionにデータベースを作成する
保存先となるデータベースをNotionで新規作成します。プロパティにはタイトル、日付、URL、タグなどを追加しておくと管理がしやすくなります。
- Chrome拡張機能「ChatGPT to Notion」をインストールする
Chromeウェブストアから「ChatGPT to Notion」を検索し、ブラウザに追加します。
- 拡張機能とNotionを接続する
拡張機能のアイコンをクリックし、「ページを選択する」を押します。ツールバーにアイコンが表示されない場合は、拡張機能を固定してください。
保存先のデータベース(手順1)を指定し、「アクセスを許可する」をクリックします。一度設定しておけば、ChatGPTから直接Notionに情報を送れるようになります。
- ChatGPTの会話を保存する
会話ごとに保存する方法と、全スレッドをまとめて保存する方法があります。用途に応じて使い分けてください。詳しいやり方は次の見出しで説明しています。
ChatGPT to Notionの使い方
ChatGPT to Notionの連携設定が完了したら、ChatGPTの会話内容をNotionに保存してみましょう。具体的には、やり取りの一部を記録する方法と、全文を記録する方法の2種類があります。
会話の一部を保存する
「この回答だけ保存しておきたい」という場合は、以下の手順を行います。
- 回答左のピンをクリックする
ChatGPTの回答左側に表示されるピンアイコンをクリックします。
- 「保存」ボタンをクリックする
保存用のポップアップが開きます。「保存」ボタンを押すと、指定したNotionデータベースに会話内容が記録されます。
- 保存される
数秒後に「保存されました!」と表示されます。一度Notionをチェックしてみてください。
事前にタグ項目を設定しておけば保存時に分類が可能になり、後から必要な情報を素早く探し出せます。
例えば、マーケティング用の文章には「マーケ」、顧客対応文には「サポート」といったタグを付ければ、関連データをすぐに参照できますよ。
全文を保存する
後から会話の流れを確認したいときは会話全体を記録しましょう。
例えば、ブログ記事の構成をChatGPTと複数回やり取りしながら練り上げた場合、その全履歴を一括でNotionに残すことで、経緯や背景情報も含めて参照できます。
- 拡張機能アイコンをクリックする
Chromeの拡張機能アイコンをクリックします。ツールバーにアイコンが表示されない場合は、拡張機能を固定してください。
- 「全チャットを保存」をクリックする
「全チャットを保存」を選びます。
- 保存される
数秒後に「会話が保存されました!」と表示されます。一度Notionをチェックしてみてください。
ChatGPT to Notionの注意点
ChatGPT to Notionは便利な拡張機能ですが、利用にはいくつか留意すべきポイントがあります。トラブルを避けるために、事前に確認しておきましょう。
機密情報は保存を控える
Notionは情報共有が容易な点が大きな魅力ですが、その分、機密情報の管理には細心の注意が必要です。
顧客の個人情報や契約内容など外部に漏れると問題となる情報は保存せず、社内の安全なシステムで管理するほうが望ましいでしょう。
また、「ChatGPT to Notion」はOpenAIやNotionの公式サービスではなく、第三者が開発した拡張機能です(サードパーティ)。
そのため、導入前にセキュリティポリシーを確認し、社内ルールに合致しているかを判断することが重要です。
無料プランはNotion AIの制限あり
Notion AIは無料でも利用できますが、使用回数は20回までです。しかも「1か月後にリセット」ではないため、頻繁に活用する場合はすぐ制限に達してしまうでしょう。
例えば、記事作成や提案資料の修正にNotion AIを使っていたら、突然利用できなくなってしまうかもしれません。
そのため、業務で継続的に使う予定がある場合は、有料プランの契約を検討したほうがよいです。導入前に料金プランや利用条件を確認し、予算や使用頻度に合ったプランを選んでみてください。
まとめ
ChatGPT to Notionは、会話内容や生成コンテンツをNotionに直接保存できる便利な拡張機能です。ナレッジを体系的に蓄積できるため、業務効率の向上や情報共有の迅速化に役立ちます。
- ChatGPT to Notionなら、ChatGPT画面上からNotionへ保存可能
- Chrome拡張機能は無料で使えるが、Notion AIは利用回数制限あり
- Notionは共有が簡単。メリットでもあるが、機密情報の流出に注意
ChatGPTを記事作成に活用している方は、以下の記事も参考にしてみてください。コピペOKなプロンプトをご用意しています。