インパクトの強い記事タイトルを考えるのは難しいものですよね…。タイトルで読者の興味を引きつけられないと、内容がどんなに良くても、クリックされずに終わってしまいます。

そこで今回はタイトル作成に役立つ「撞着語法(どうちゃくごほう)」という表現技法を紹介します。効果的なタイトルを作成するために最後まで読んでみてください。

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    撞着語法とは

    撞着語法(どうちゃくごほう)とは、意味が矛盾する言葉を意図的に結びつける表現方法です。「オクシモロン(oxymoron)」「形容矛盾」「対義結合」とも呼ばれます。

    いわゆる修辞技法(レトリック)の一種ですね。まずは撞着語法の具体例と効果を説明します。

    撞着語法の具体例

    撞着語法の分かりやすい例としては、「急がば回れ」「負けるが勝ち」が挙げられます。

    撞着語法の具体例
    • 急がば回れ 
    • 負けるが勝ち
    • 小さな巨人
    • 無知の知
    • 生ける屍
    • 公然の秘密
    • 終わりの始まり
    • バック・トゥ・ザ・フューチャー(未来に戻る)
    • ブラック・スワン(黒い白鳥)
    • サウンド・オブ・サイレンス(静寂の音)

    慣用句やことわざのほかに、映画のタイトルや曲名にも使われていて、意外と身近な表現方法なのです。

    撞着語法の効果

    撞着語法を用いると、受け手に強い違和感を与え、興味を引きつけることができます。

    例えば「食べて痩せる!満腹ダイエットの秘密」というタイトルは一見矛盾していますが、その矛盾が興味を引きつけ、読者に「どうやって?」と考えさせる効果があります。

    撞着語法を使った記事タイトル例
    • 食べて痩せる!満腹ダイエットの秘密
    • ガマンしないダイエット法!運動嫌いでもOK
    • 営業せずに売る!反応率を高めるマーケティング戦略
    • 少ない予算で大きな効果!コスト削減マーケティング

    記事タイトルは制限された文字数・短い時間でいかに関心を引けるかが重要。撞着語法を上手く使えば、記事のクリック率を高められるでしょう。

    撞着語法をタイトルに使う際の注意点

    撞着語法は強力な表現技法ですが、効果的に使うためには知っておきたいポイントがあります。

    撞着語法をタイトルに使う際の注意点
    • 内容に適しているかを考える
    • 使いすぎに注意
    • 意味が通じるようにする

    3つの注意点を踏まえながら、読者の興味を引きつける魅力的なタイトルを作成してみてください。

    内容に適しているかを考える

    撞着語法は比較的カジュアルな印象を与えます。撞着語法を使う前に、記事の内容(ジャンル)に適しているかどうかを考える必要があります。

    ブログや広告・マーケティング資料など、クリエイティブな表現が歓迎される場面では効果的です。一方、公式な報告書や学術的な論文など厳密な表現が求められる場面では避けたほうがよいでしょう。

    意味が通じるようにする

    撞着語法を使って新しい組み合わせを作る際は、矛盾する言葉を並べるだけでは不十分です。その組み合わせが読者にとって意味が通じ、記事の内容と一致するかどうかを考えてみてください。

    例えば「冷たい炎」や「暗い光」といった表現は、一見深い意味を持つように見えますが、「内容と関係が薄い」「意味が通じない」なら、読者は混乱し、興味を失うでしょう。

    ただの言葉遊びにならないよう、読者が「どういう意味だろう?」と興味を持ち、記事を読み進めたくなるような表現を目指しましょう。

    使いすぎに注意

    撞着語法は短い文の中に含蓄を込めることができるので、記事タイトルにとても効果的です。しかし、多用するとインパクトが薄れてしまう上に読者には理解しづらくなり、スルーされてしまう可能性が高くなります。

    一つのタイトルには一つだけ撞着語法を使うようにしましょう。適度に使うことで、読者に「ん?」と思わせる瞬間を作り出し、記事の魅力を引き立てましょう。

    まとめ

    今回は記事タイトルに活用したい「撞着語法」について解説しました。

    撞着語法は、矛盾する言葉を意図的に組み合わせることで読者に強い印象を与え、クリックを促せる手法です。ただし多用すると、読者が混乱したり、読みにくさを感じたりするかもしれません。

    この記事を参考に撞着語法を活用して、クリック率の向上を目指してください。

    以下の記事では、撞着語法のほかにも知っておきたいポイントを紹介しています。あわせてチェックしてみてください。